ファーストグレイ?
ファーストグレイは一番なついていた馬で、陣内も良く可愛がっていた。アルバイトをしていたのは火事の起こる数日前までで、入厩目前とあって大阪へ帰ってからもデビューを楽しみにしていた。後日火事の事を知り、ファーストグレイもまた巻き込まれたものと思い込み、悲しみながら北海道の牧場へ戻った。火事を起こした厩は無惨な姿となって陣内の目前に現れ、アルバイト期間中世話になった社長や育成場の従業員のうなだれるた姿は見ていられない程だった。唯一ファーストグレイが生き残っていたのを知り、だからと言って素直に喜ぶ気にはなれなかった。
社長の口から「廃業」の言葉を聞いて悲しくもあり、寂しくもあって、だからといって何の力添えになれる訳でもなく、ありふれた労いの言葉でしか励ます事すら出来ない自分に歯がゆさを覚えて陣内は大阪へ帰った。
社長の口から「廃業」の言葉を聞いて悲しくもあり、寂しくもあって、だからといって何の力添えになれる訳でもなく、ありふれた労いの言葉でしか励ます事すら出来ない自分に歯がゆさを覚えて陣内は大阪へ帰った。
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