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向日葵と太陽?

[252]  ルート  2008-08-28投稿
ガタンゴトン…ガタンゴトン…

雄太と2人電車の中。
俺から雄太に話しかける。

「由紀が隣町に移ってからもう1年か…。」

こたえる。

「そうだな。最初はアイツなしの生活なんて考えられなかったけど…」

外を眺めると大きな入道雲が流れている。

一言加える。

「思ってた以上に変わんなかったな。」

2人でクスッと笑う。


1年前、高1の夏―――\r
「おーい!早く来てよ。」

笑顔で由紀が手を振る。

「わかった、わかった。」

のさくさと俺が走る。

「ここが秘密の場所か?」

「ウン!只今の時間は6時59分。3、2、1…」

「たまやー!」

ドーン、ドーン……

小さな祭りの小さな花火。俺はそれを眺める小さな横顔に見とれてた。

それはまるで向日葵で。
それはまるで太陽で。

初デートの夏祭り……




「おい、起きろ!」

雄太が俺をゆする。

「あぁ、由紀の夢を見た。」
電車を降りて、長い坂を登った。

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