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飛行機雲?

[223]  2008-08-29投稿
「あら、そうだったの?
ごめんね、ハルちゃん、
責めるようなこと言って
。お母さんに、ここから
も連絡してみましょう。
。」
振り向いた時、もう、李遼は遠ざかっていた。
小さくなる李遼の後ろ姿を見て、胸に痛みを覚えた。体の痛みより、ずっと痛かった。わたしは、
李遼に何のお礼も言ってない。
雨が、わたしの醜い心を洗い流してくれたらいいのに。

次の日、やっぱり噂になっていた。
「どういう事?李があん
たをおぶって走ってたっ
て、みんな言ってるよ。

サヤは、やたら興奮気味。
「貧血で倒れちゃって。
たまたま李遼がいて、そ
ういう事になっちゃった
だけ。」
「でも、あんた達が、仲
よさげに並んで歩いてる
の見たって。塾に行く途
中で。」
マイは、ちょっと怒っている。
「田辺先生が、用事あっ
たから。先生、免許ない
し。あいつの家、保育園
の近くだったんで、全部
成り行き。」
「ふーん。」
二人共、納得してないようだったけど、嘘じゃない。後ろで木場達が、わたしを見ている。
李遼は、いつもと全く変わらなかった。わたしを見る事もなく、席に着く。ほっとしたような、悲しいような気持ちになった。
木場達が、黒板に有ること無いこと書いたりしなかったのは、意外だった。
翌日、サヤが学校に携帯を持ってきた。持ち込みには許可がいるし、見つかったら没収なのに。
登校時から様子がおかしかった。そして、学校に着くとサヤはわたしに携帯画面を見せた。
「マイは、見せない方が
いいって言ったんだけど
。」
わたしは、携帯を持ってないからこれをどう理解したらいいのかわからない。ただ、その画面は汚ならしくて、卑劣極まりないものだった。

? 中国人彼氏募集中??
年齢問わず?今、付き合ってる彼に、目覚めさせられちゃった?????
日本人よりいいみたい?
もっと気持ちよくさせて
???待ってまーす??
源氏名 ハル

「これ、学校の裏サイト
だよ。」
サヤも、マイも真面目な顔で立っている。
身体中から、怒りと屈辱で火が出そうだった。
後ろでニヤニヤしている奴ら!
次の瞬間、わたしは、木場をひっぱたいていた。

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