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ギフト

[182]  ミク  2008-08-30投稿
東京、10月。

陽射しは随分穏やかになり、街を行く人の装いも替わり始めた。

「秋だなぁ」

忙しそうに歩くサラリーマンやOLを横目に、僕は立ち止まり大きく伸びをした。

吉沢ひろ 24歳。
昨日、6年間続けてきた仕事を辞めた。
嫌なわけじゃなく、飽きたわけでもなく、なんとなくな思いつき…では、もちろんない。


僕には、忘れられない人がいる。好きで好きでしょうがない。
その気持ちの奥にあるのが、親しみなのか、尊敬なのか、愛なのか…7年たった今でもわからずにいる。
ただ、その人に逢いたい。

先生、中谷先生。今何してますか?仕事上手く行ってますか?
貴方がニューヨークに行ってからの7年で、僕も随分大人になりました。
社会人の厳しさも、恋愛の駆け引きも、お金の怖さや人との関わり方も。


だから、今の僕なら貴方のそばにいることが許されるんじゃないかって思ったんです。
貴方のいる世界にいたい。同じ世界を見ていたい。
あの頃、子供だった僕に貴方が諭すように言った言葉が耳から離れません。


『逢いたいって思ったらいつでもあえるよ。君の存在は大きいから。ずっと心の中にいる』

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