飛行機雲?
「やっと白状したか。色
々噂は聞いてたもんね。 ハル、李の事、好きにな
っちゃったんだ。」
否定はできない。
「告白されたの?」
「されてないよ、そんな
の。ただ、男の子と二人
で出かけた事ないから、
困ってるだけだよ。」
「でも、断わらなかった
んだからやっぱりハル、
好きなんでしょ?李だっ てそうだって。あいつが
誰かと喋ってるとこすら
想像できないのに。」
サヤは、何でこんなに嬉しそうなんだろう。
「馬鹿みたい。」
突然の冷たい声。
「こんな大事な時期に、
彼氏なんか作って浮かれ
ちゃって。みんな、あん
たの事何て言ってるか知
ってるの?」
マイの言葉にはトゲがあった。
「どうしたの、マイ。わ
たし達だけでも応援して
あげようよ。」
サヤがマイの肩に手を置く。マイはその手を、意外なほど強く払いのけた。
「嫌よ!勝手にすれば、
ハルなんて。今まで何で
も一人で決めてたじゃな
い!服だって、自分で何
とかしなよ!」
マイは勢いよく立ち上がった。
「マイったら!」
引き止めるサヤを再び払いのけ、マイはわたしを睨み付けた。
「あれ、書いたの、わた
しだから。」
空気が凍りついた。
何が起こっているのか、
しばらく理解できなかった。
「マイ、李が入学してき
たばかりの頃、憧れてた
んだよ。ラブレターまで
書いたんだ。」
放課後、屋上でサヤが話してくれた。知らなかった。あの噂はマイだったのか。
「ハル、生理始まったば
かりで大変だったじゃん
。休みも多かったし。そ
の場で振られちゃったし
2年も前の事だから、も
ういいと思ってたんだけ
どな。」
わたしは、黙っていた。
「だからって、あれはな
いよ。マイにはわたしが
話してみるからさ、あん
たは初デート頑張って。
」
あり得ないほど、最悪な
気分だった。
日曜日。
結局、ロールアップのジーンズに白のTシャツで出かけた。あいにく朝から雨。母には参考書を買いに行くと言って出てきた。ベタな嘘。
何度か断ろうとしたけど、李遼の笑顔を見ているとそれも出来なかった。
がっかりさせたくなくて、作り笑いをし続けた。
々噂は聞いてたもんね。 ハル、李の事、好きにな
っちゃったんだ。」
否定はできない。
「告白されたの?」
「されてないよ、そんな
の。ただ、男の子と二人
で出かけた事ないから、
困ってるだけだよ。」
「でも、断わらなかった
んだからやっぱりハル、
好きなんでしょ?李だっ てそうだって。あいつが
誰かと喋ってるとこすら
想像できないのに。」
サヤは、何でこんなに嬉しそうなんだろう。
「馬鹿みたい。」
突然の冷たい声。
「こんな大事な時期に、
彼氏なんか作って浮かれ
ちゃって。みんな、あん
たの事何て言ってるか知
ってるの?」
マイの言葉にはトゲがあった。
「どうしたの、マイ。わ
たし達だけでも応援して
あげようよ。」
サヤがマイの肩に手を置く。マイはその手を、意外なほど強く払いのけた。
「嫌よ!勝手にすれば、
ハルなんて。今まで何で
も一人で決めてたじゃな
い!服だって、自分で何
とかしなよ!」
マイは勢いよく立ち上がった。
「マイったら!」
引き止めるサヤを再び払いのけ、マイはわたしを睨み付けた。
「あれ、書いたの、わた
しだから。」
空気が凍りついた。
何が起こっているのか、
しばらく理解できなかった。
「マイ、李が入学してき
たばかりの頃、憧れてた
んだよ。ラブレターまで
書いたんだ。」
放課後、屋上でサヤが話してくれた。知らなかった。あの噂はマイだったのか。
「ハル、生理始まったば
かりで大変だったじゃん
。休みも多かったし。そ
の場で振られちゃったし
2年も前の事だから、も
ういいと思ってたんだけ
どな。」
わたしは、黙っていた。
「だからって、あれはな
いよ。マイにはわたしが
話してみるからさ、あん
たは初デート頑張って。
」
あり得ないほど、最悪な
気分だった。
日曜日。
結局、ロールアップのジーンズに白のTシャツで出かけた。あいにく朝から雨。母には参考書を買いに行くと言って出てきた。ベタな嘘。
何度か断ろうとしたけど、李遼の笑顔を見ているとそれも出来なかった。
がっかりさせたくなくて、作り笑いをし続けた。
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