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『愛が欲しくて』?

[239]  むらき唯  2008-08-30投稿

今日から学校だ。
休み明けの校舎は,どこか
淋しげに見える。
人で埋めつくされた廊下。
「久しぶり〜」という高い声。
鬼ごっこしている男子ども。
全てが約一ヶ月ぶりだ。

―今日は夏休み明け初日。


「おはようっ!」
いつものように,笑顔で
挨拶をしながら教室に入った。
『がやがやがや…』
…もちろんスルーだった。
ま,いつものことだけど。
私は何食わぬ顔で
自分の席についた。

「あ,来たんだ,お化けさん」
目の前に一人の男が現れ,
座っている私を見下した。

…こいつの名前は寺田。
寺田は,すっごく不良だ。
校則に反したことを率先して
やろうとする悪い奴。
髪はどうみてもなじんでない
明るめの茶色で,何より
目つきが悪くて怖いので,
このクラスは,この人中心に
動いてしまっていた。
と言っても性格がすごく
曲がっているわけではない。
友達想いだったり,意外に
クラスを盛り上げてくれる。

…ただ,人をいじめる時は
とことんやる男だ。

「おぉ!!寺田。おはよ」
私はニコッと笑って見上げた。
「は,馴れ馴れしいし。
意味わかんねーから。」
そう言って机にバーンと
手の平を落とした。
教室にその音が響いた。
みんなはあまりにもペチャクチャ
喋っているので,その音に
気がつかなかったようだ。

しばらくして,寺田の両隣に
また二人程の男子が
来てしまった…。
「化け物ちゃん。帰れよ」
大きな壁で囲むように
三人は私の座っている机を
取り囲んだ。

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