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桜花恋詩(おうかこいうた)

[134]  卯月  2008-08-31投稿
それは一人の男の子を愛した女の子の温かい、辛く切ない本当の恋の話。
【出逢い】
彼女はホストクラブに憧れていた。
華やかな店内、ホストたちのシャンパンコールの活気ある雰囲気。女王様のような優越感....
「いつか行ってみたいなぁ」
愛音 二十歳。 男盛りの今日この頃。

愛音は昼はパン屋で仕事をしているが、家が貧乏で自分も生活するだけでいっぱいいっぱいだったために夜は水商売のバイトをしていた。

過去の男の重なる裏切りで男性不信になった愛音は男関係で心が折れるとリストカットをしていた。
小学生の時から傷つけていた腕や手首のカッターの痕は薄くはなっても消えることはなかった。

男なんてセックスする相手さえいればいい。
そう思っていた。



愛音はテレビを見ていた。
『ここ歌舞伎町のクラブ○○○は業界?1を誇り、高級クラブのホストたちに酔いしれる女性は数多く───』
愛音は衝撃を受けた。
「やばい。超かっこいいじゃん!好みの人はいっぱいいるし楽しそう。」
愛音の女の性が目覚めた。

10月。秋
愛音の夢が叶う日がやって来たのだ。

そして、彼との恋が始まろうとは思ってもいなかった。

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