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サークルチェンジ #6

[631]  Hollow Man  2008-09-01投稿
シュューーーーーーッッ


ガシャンッ

隼人の投げた1球目は高めにすっぽ抜け、バックネットを直撃する大暴投。

先輩達「おいおいどこ投げてんだよ!ノーコン!」
「硬球投げたことねんだろ!」

2球目、今度はホームベース手前でワンバウンド。
隼人「やっべ、(指に)引っかけすぎた、、、」

またも痛烈なヤジが飛ぶ中、仁藤は冷静に隼人を見ていた。
(こいつ、なんて下半身のバネしてやがんだ!?上体があんだけ開いてんのに体重が乗っかって球に勢いがある。)

深呼吸し、気持ちを落ち着かせた後、3球目。
前へ踏み出した左足が着地したあと右足のスネが地面をこする。

ッシューーーーーーッ!
バスーーンッッ!!!

ミットの乾いた音が鳴り響いた。



「ナイスボーールッっ!!」

仁藤「隼人とか言ったな?お前とならいい夢見れそうだぜ。明日から練習着持って来い!」

隼人「はいっ!」

(あーあ、制服のズボン汚しちまった。帰ったらオカンがうるせぇだろなぁ。まあいい、これで野球ができる。)


尾張ヶ丘高野球部
黒沢隼人の誕生である。

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