マイナス×マイナス 2
その性格と外見から、実穂はお嬢様と思われており、さらに言動は人よりも鈍かった。
自分で分かっていても、人に置いてきぼりをくらってばかりだった。
見かねたアルバイト先の先輩たちは実穂に嫌がらせを始めた。
泣きながら通い続けて一カ月後、自分のロッカーにあった制服がなくなっていた。
アルバイトとは言え、実穂は接客もやっていた。
制服が無くなった実穂はついに自暴自棄になり、その日からアルバイト先には行かなくなった。
後日、書面で解雇通知が届き実穂はクビとなった。
理不尽に負けた自分がたまらなく嫌になり、それ以来実穂は一人で身の振り方を考えていたのだった。
公園の中を見つめていると、ダンス仲間との楽しいやりとりがぼやっと思い出された。
実穂はたまらなくなり涙を流していた。
――こんな自分でもダンスくらいは出来た…。こんな自分でも…。――
「お姉さん、大丈夫!?」
誰かに声をかけられ、実穂は目を覚ました。
自分で分かっていても、人に置いてきぼりをくらってばかりだった。
見かねたアルバイト先の先輩たちは実穂に嫌がらせを始めた。
泣きながら通い続けて一カ月後、自分のロッカーにあった制服がなくなっていた。
アルバイトとは言え、実穂は接客もやっていた。
制服が無くなった実穂はついに自暴自棄になり、その日からアルバイト先には行かなくなった。
後日、書面で解雇通知が届き実穂はクビとなった。
理不尽に負けた自分がたまらなく嫌になり、それ以来実穂は一人で身の振り方を考えていたのだった。
公園の中を見つめていると、ダンス仲間との楽しいやりとりがぼやっと思い出された。
実穂はたまらなくなり涙を流していた。
――こんな自分でもダンスくらいは出来た…。こんな自分でも…。――
「お姉さん、大丈夫!?」
誰かに声をかけられ、実穂は目を覚ました。
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