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マイナス×マイナス 4

[173]  輪廻  2008-09-02投稿
きれいに整理されたリビングが目に入った。

男は見るとジーンズにシャツ一枚のラフな格好になっていた。

「目が覚めました?ごめんなさい、迷惑だったら。」

見かけの割に丁寧な言葉遣いだった。

「こ、こちらこそ!あんなところ…ごめんなさい。」

「携帯…鳴ってましたよ?」

「あ…。いえ、いいんです。」

「そうですか。…ココアでもどうですか?お口に合うかどうか。着替えがないのがどうにも…。お風呂は沸いてますから。」

実穂は驚いた。
そして咄嗟に尋ねた。

「どうしてここまで?私たち初対面ですよね?」

男は優しく微笑んで首を振った。

「僕、今、高校のダンスサークルの部長やってるんです。2、3年前あの公園で踊ってるあなたを見かけたことが…。」

「え!そうなんですか?」

「ダンスの上手いお姉さんたちがいるって、中学生の頃から僕らの仲間うちで話題になってました。最近はあまり見かけなくなったんですが……?」

実穂は男の座るテーブルの向かい側に座って、ココアを飲んだ。

「…おいしい。…彼女たちはちゃんと、自分のやりたいことをやってるんです。きっと。」

「そうですか…。お姉さん……あの、お名前は?」

「実穂(ミホ)。ダンスネームもね。」

「良次(リョウジ)です。ダンスチームの中ではYO‐JIでヨージって呼ばれてます。」

「ヨージくんか。」

「ミホさん…でいいですか?」

二人が意気投合するまで時間はかからなかった。
何故あの公園で雨に打たれていたかをヨージに話すのもすぐだった。

「ミホさん悪くないですよ。嫌がらせしたヤツらなんかミホさんに嫉妬しただけですって。」

「嫉妬?」

「あ……あの、ミホさん、か、可愛いってか、キレイってか、だから!」

「嬉しい!…本当に思ってる?」

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