マイナス×マイナス 4
きれいに整理されたリビングが目に入った。
男は見るとジーンズにシャツ一枚のラフな格好になっていた。
「目が覚めました?ごめんなさい、迷惑だったら。」
見かけの割に丁寧な言葉遣いだった。
「こ、こちらこそ!あんなところ…ごめんなさい。」
「携帯…鳴ってましたよ?」
「あ…。いえ、いいんです。」
「そうですか。…ココアでもどうですか?お口に合うかどうか。着替えがないのがどうにも…。お風呂は沸いてますから。」
実穂は驚いた。
そして咄嗟に尋ねた。
「どうしてここまで?私たち初対面ですよね?」
男は優しく微笑んで首を振った。
「僕、今、高校のダンスサークルの部長やってるんです。2、3年前あの公園で踊ってるあなたを見かけたことが…。」
「え!そうなんですか?」
「ダンスの上手いお姉さんたちがいるって、中学生の頃から僕らの仲間うちで話題になってました。最近はあまり見かけなくなったんですが……?」
実穂は男の座るテーブルの向かい側に座って、ココアを飲んだ。
「…おいしい。…彼女たちはちゃんと、自分のやりたいことをやってるんです。きっと。」
「そうですか…。お姉さん……あの、お名前は?」
「実穂(ミホ)。ダンスネームもね。」
「良次(リョウジ)です。ダンスチームの中ではYO‐JIでヨージって呼ばれてます。」
「ヨージくんか。」
「ミホさん…でいいですか?」
二人が意気投合するまで時間はかからなかった。
何故あの公園で雨に打たれていたかをヨージに話すのもすぐだった。
「ミホさん悪くないですよ。嫌がらせしたヤツらなんかミホさんに嫉妬しただけですって。」
「嫉妬?」
「あ……あの、ミホさん、か、可愛いってか、キレイってか、だから!」
「嬉しい!…本当に思ってる?」
男は見るとジーンズにシャツ一枚のラフな格好になっていた。
「目が覚めました?ごめんなさい、迷惑だったら。」
見かけの割に丁寧な言葉遣いだった。
「こ、こちらこそ!あんなところ…ごめんなさい。」
「携帯…鳴ってましたよ?」
「あ…。いえ、いいんです。」
「そうですか。…ココアでもどうですか?お口に合うかどうか。着替えがないのがどうにも…。お風呂は沸いてますから。」
実穂は驚いた。
そして咄嗟に尋ねた。
「どうしてここまで?私たち初対面ですよね?」
男は優しく微笑んで首を振った。
「僕、今、高校のダンスサークルの部長やってるんです。2、3年前あの公園で踊ってるあなたを見かけたことが…。」
「え!そうなんですか?」
「ダンスの上手いお姉さんたちがいるって、中学生の頃から僕らの仲間うちで話題になってました。最近はあまり見かけなくなったんですが……?」
実穂は男の座るテーブルの向かい側に座って、ココアを飲んだ。
「…おいしい。…彼女たちはちゃんと、自分のやりたいことをやってるんです。きっと。」
「そうですか…。お姉さん……あの、お名前は?」
「実穂(ミホ)。ダンスネームもね。」
「良次(リョウジ)です。ダンスチームの中ではYO‐JIでヨージって呼ばれてます。」
「ヨージくんか。」
「ミホさん…でいいですか?」
二人が意気投合するまで時間はかからなかった。
何故あの公園で雨に打たれていたかをヨージに話すのもすぐだった。
「ミホさん悪くないですよ。嫌がらせしたヤツらなんかミホさんに嫉妬しただけですって。」
「嫉妬?」
「あ……あの、ミホさん、か、可愛いってか、キレイってか、だから!」
「嬉しい!…本当に思ってる?」
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