守護神9
巨大な校舎、蓮は校舎に戻ると再び久瀬と会った。場所は学園長室、明らかに学園には似合わない男だが、どうやらこの男が学園のトップ、つまり学園長ということだ。
……さて、先程のことを話そうか……
「久瀬、風音のことだが……」
「知っている」
話そうとすると同時に久瀬は語り出した。
「今回、お前に依頼した内容は事前に報せたように、この学園の娘達の護衛だ。本来、守護者がいる為、お前に依頼する必要はないのだが、どうやら、南ガラナ地区の者に狙われているらしい。警察等に頼めばいいと思うのだが、相手が悪かったようで既に守護者がやられ、二人が人質に捕られているんだ。この事態は学園として公にしたくないのと同時に、守護者の主である者達も内密にしてもらいたいようだ。そこで、私の知っている者で南ガラナ地区の奴に対抗できる有力な人物と言えば、蓮、お前しかいなかった。お前の仕事はとりあえず、私の精鋭隊が人質二人を救出するまでの間、この学園の警備、また、この学園の最重要人物の守護、この二つを頼む。最重要人物は五大財閥の五人だ。知っているだろう? よろしく頼むぞ」
「…………」俺は呆気にとられていた。「………一ついいか?久瀬、お前は俺の力を高く見すぎている、事前に聞いていたのはこの学園の警備、それも奴が相手だと聞いたからだ。正直、俺は奴の事で手一杯だ。だからその五人の守護なんてやっていられない。せいぜいこの学園の警備しか俺には出来ない」そう俺は応えた。しかし、予想に反して久瀬からの返事は、
「お前は主を守るのではない、敵を殺せばいいんだ。暗殺はお前の十八番だろ?」久瀬はニヤリと笑った。
……さて、先程のことを話そうか……
「久瀬、風音のことだが……」
「知っている」
話そうとすると同時に久瀬は語り出した。
「今回、お前に依頼した内容は事前に報せたように、この学園の娘達の護衛だ。本来、守護者がいる為、お前に依頼する必要はないのだが、どうやら、南ガラナ地区の者に狙われているらしい。警察等に頼めばいいと思うのだが、相手が悪かったようで既に守護者がやられ、二人が人質に捕られているんだ。この事態は学園として公にしたくないのと同時に、守護者の主である者達も内密にしてもらいたいようだ。そこで、私の知っている者で南ガラナ地区の奴に対抗できる有力な人物と言えば、蓮、お前しかいなかった。お前の仕事はとりあえず、私の精鋭隊が人質二人を救出するまでの間、この学園の警備、また、この学園の最重要人物の守護、この二つを頼む。最重要人物は五大財閥の五人だ。知っているだろう? よろしく頼むぞ」
「…………」俺は呆気にとられていた。「………一ついいか?久瀬、お前は俺の力を高く見すぎている、事前に聞いていたのはこの学園の警備、それも奴が相手だと聞いたからだ。正直、俺は奴の事で手一杯だ。だからその五人の守護なんてやっていられない。せいぜいこの学園の警備しか俺には出来ない」そう俺は応えた。しかし、予想に反して久瀬からの返事は、
「お前は主を守るのではない、敵を殺せばいいんだ。暗殺はお前の十八番だろ?」久瀬はニヤリと笑った。
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