貴方の手4
あの時から、十時間たった「ねぇ、生まれ変わったらまた。彼女にして・・」 「ああ、絶対にしてやる。だから少しでも長く生きてくれお願いだ・・・」 彼女は、病気だった。医者からは、余命3ヵ月を。宣告された。そしてこの日は必ずくる。しってたんだそれなのに、いつしか忘れていた。 「ごめんね、ずっと一緒にいれなくて」 雨の音に、かぼそい彼女の声は消され。とぎれとぎれにしか、聞こえなかった。彼は、握る手に力をこめた「ハァッ、ハァ」 突然、彼女の息遣いが。荒くなった。彼は、ナースコールを押そうとした 「おさないで、千尋。もうたすからないよ。」 彼は、押すのをやめ。 手にさらに力をこめ、下唇を噛んだ。 それから、数分後。 彼女の手から力が抜けた。機械の一つが、ピーと音をならした。 気が付けば、雨は。やんでいた。病室には、彼女の親の声が。響いた。 彼は泣かなかった。 「愛理、お前は。ここに、いるよな・・・」 彼は、手を広げた。 そこには、彼女の最後に残した。生きた証が、赤くなり浮かんでいた。
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