マイナス×マイナス 5
そして話題はヨージのダンスサークルの問題になった。
「メンバーが足りないかー…でもアテはあるの?」
地元の中規模大会にエントリーしたいが、人数が足りなかった。高校生限定なので、メンバー集めは難しかった。
「全然ダメです。ミホさんくらい踊れる人がいたら…。」
「ありがとう。そっかぁ、大変なんだね。」
人から久し振りに誉められ、実穂は笑顔を隠しきれなかった。
「ミホさん帰らなくて大丈夫ですか?良かったら送っていきましょうか。」
「え?うん…。」
実穂は急に寂しい気分になった。
――ダンスのこと誰かと話したりしたのいつ以来だろ…。――
思ったとたん、現在の自分の問題が恐ろしいものに思えてきた。
当時のダンス仲間は元気なのだろうか。
まだ続けているのだろうか。
それともまったく違う世界で今も元気にしているだろうか。
実穂は溢れた感情を抑えることが出来ず、泣き出してしまった。
「ミホさん…。」
ヨージが背中を軽く叩いてくれるのを感じた。
「メンバーが足りないかー…でもアテはあるの?」
地元の中規模大会にエントリーしたいが、人数が足りなかった。高校生限定なので、メンバー集めは難しかった。
「全然ダメです。ミホさんくらい踊れる人がいたら…。」
「ありがとう。そっかぁ、大変なんだね。」
人から久し振りに誉められ、実穂は笑顔を隠しきれなかった。
「ミホさん帰らなくて大丈夫ですか?良かったら送っていきましょうか。」
「え?うん…。」
実穂は急に寂しい気分になった。
――ダンスのこと誰かと話したりしたのいつ以来だろ…。――
思ったとたん、現在の自分の問題が恐ろしいものに思えてきた。
当時のダンス仲間は元気なのだろうか。
まだ続けているのだろうか。
それともまったく違う世界で今も元気にしているだろうか。
実穂は溢れた感情を抑えることが出来ず、泣き出してしまった。
「ミホさん…。」
ヨージが背中を軽く叩いてくれるのを感じた。
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