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マイナス×マイナス 8

[157]  輪廻  2008-09-03投稿
「なるほど、これが答えか。」

ヨージは学校で出された数学の宿題を実穂に教えてもらっていた。

「ヨージくんてば、結局私がほとんど解いたみたいになっちゃったじゃない。」

「ほんとだ。これで終わりか。」
二人は笑い合った。

「は〜、ヨージくんといると弟が出来たみたいで楽しいな。」

「俺も、優しいアネキが欲しいです。俺、一人っ子なんで。」

「私も。…似てるね、私たち。」

じっとヨージと見つめ合う時間は何とも不思議なものだった。
恋愛感情かもしれない。
しかし何か別の、母性愛すら感じさせるヨージの瞳が、実穂には何とも言えない感情だった。


「私はこんなダメダメな生き方だけど、ヨージくん……ヨージなら、ちゃんと自分でやってける。現に今、一人暮らしじゃない?」

高校3年ともなれば、実穂同様、就職か進学を迫られる。
その相談をヨージから持ちかけられた。

「ミホさんて、絶対幸せになるべき人だと思います。こんなに優しい人だから。」

実穂は首を振った。
心の底からヨージの方が幸せになるべきだと思った。

「ヨージ。強く生きてね。私みたいになんかなっちゃダメだよ。」

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