マイナス×マイナス 完
ヨージは見事にダンス仲間を見つけ出していた。
美穂が就職したのが、ファッション誌の編集部で、ストリートファッション特集を組んだ時、高校生とストリートダンスを通して仲良くなり、その一団をヨージに紹介したのだった。
「ま、優勝とはいかなかったけど、三位だよ!みんなでお祝いしよ!」
美穂はヨージのダンスサークルのマネージャー的な存在になり、まるで高校時代に戻ったかのようにダンスをする日々が戻ってきた。
全てが戻ってきたのだった。
美穂はこの「情熱」を二度と忘れないようにと心に誓った。
「綺麗な星空。」
「もうすぐ冬だなぁ。」
「あの雨の日にヨージが現れなかったらこんなに綺麗な星空見れなかったのかな。」
「別の人と見てたかも。」
「何でもっとロマンチックなこと言えないの?」
「じゃあ俺以外に想像できるか?」
「馬鹿。」
二人はあの雨の日のように麦茶で乾杯した。
あの雨の日のように、キスを交わした。
全てが戻ってきたあの雨の日のように。
完
美穂が就職したのが、ファッション誌の編集部で、ストリートファッション特集を組んだ時、高校生とストリートダンスを通して仲良くなり、その一団をヨージに紹介したのだった。
「ま、優勝とはいかなかったけど、三位だよ!みんなでお祝いしよ!」
美穂はヨージのダンスサークルのマネージャー的な存在になり、まるで高校時代に戻ったかのようにダンスをする日々が戻ってきた。
全てが戻ってきたのだった。
美穂はこの「情熱」を二度と忘れないようにと心に誓った。
「綺麗な星空。」
「もうすぐ冬だなぁ。」
「あの雨の日にヨージが現れなかったらこんなに綺麗な星空見れなかったのかな。」
「別の人と見てたかも。」
「何でもっとロマンチックなこと言えないの?」
「じゃあ俺以外に想像できるか?」
「馬鹿。」
二人はあの雨の日のように麦茶で乾杯した。
あの雨の日のように、キスを交わした。
全てが戻ってきたあの雨の日のように。
完
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