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虹かけ晴れる日の前に 5

[437]  神様の親戚  2008-09-05投稿
(明香ちゃんって…さっきは少し明日香と重なったけど、よく見たら全然可愛さの部類ちげぇな…)


健太「翔!しっかり決めろよ!!」

翔「え?」

どん!

健太「馬鹿!」

翔「うるせぇ!」




俺はふと明香ちゃんを見た。


(…笑ってる?)



遠くでよくわかんなかったけど、
俺のミスで初めて明香ちゃんの笑顔を見た…






明日香『おい!何やってんの!下手くそぉ!!』








(え?明日香?…な訳ねぇか…)












こんな時はいつも
少しムカッとする口調の明日香の声が、


グラウンド中に響くのに…っと思いながら



俺は少しの間、下を向いた。







練習終了後







前田先輩「お疲れ様!これから翔君の歓迎会やるから皆いつものとこ集合ね!!」




翔「いつものとこ?」


健太「ああ。うちのサークルがいつも使ってる居酒屋の事だよ。」


翔「へぇ〜」







夜7時半 居酒屋



ほとんどのメンバーが俺の歓迎会に来てくれた。



前田先輩「え〜じゃあ…乾杯!!!」


思った以上に皆騒いでる。


翔「なぁ健太、いつもこんな感じ?」

健太「うん、てか大体飲みの方が練習より多いから!ワラ」

翔「へぇ〜てかマネージャーは?」

健太「あれ?おせぇな…ちょっと連絡してくるわ!」

翔「おう!」


〜10分後〜


前田先輩「翔君!飲んでる?」

翔「あ、はい!」

前田先輩「僕ここのキャプテンだから覚えといてね!!」

翔「あ、はい…」
(もう酔ってるな…)

前田先輩「まぁ、あんまうちのサークルルールとかないけど一応一つだけ…マネの明香ちゃんは大切に!!うちの宝だから!」

翔「あ、はい…」
(てか…健太遅ぇな…)



健太「おい!翔!」

翔「遅いわ!お前。」

健太「わりっ!ちょっと付き合って!」

翔「は?」



俺は健太に言われるがまま、


店を出た。


つづく

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