携帯小説!(PC版)

最愛の人よ

[228]  ma  2008-09-06投稿

届かねえよ 俺の愛だけ

聴こえねえよ
お前の声だけ

温もり思い出溢れて

もう 触れない
笑えない
二人の日々だけ


いつも そこにあったはずの
あの日々が
今じゃただの夢

大切なものほど簡単に
思い出になってく事は
知っていたけど

なんかの唄で聴いた事
あったけど

実際、よく分かんなかった
お前がこんなに大切な人だって事すら


俺、だめ人間
一人じゃなんもできねえ
男なんて実際、そんな強い生きもんじゃないから
酒飲んでまぎらわす事ぐらいしかできないんよ

飲み屋の姉ちゃん口説いてみたりして

案外、簡単に引っ掛かっちゃったりした

お前はそんな女と違っかった
ごめん、よく知らねえ姉ちゃんとお前
比べてもうたわ

頭悪りい尻(ケツ)軽い女
連れた男

それより、もっと頭悪りぃ馬鹿男、連れた女

なんだこれ超くだらねえじゃん

俺、超情けねえ
自分でも引くぐらい
超だっせえ

お前みたいに強く生きれねえし俺

なんてちょっとふてったりして
超どうしようもねえ

こんなんだから
お前も頼りねえ男やだったろうな

俺のため決断した事は
わかってた
最後まで優しかったのは結局 お前だった

ごめんな
苦労ばかり掛けたやろ

夜中のお前の心配した電話も出ねえしな

水族館約束してても
朝まで帰って来ねえしな
本当は寂しかったろうな
強がらせて
無理に大人ぶらせて
問題ないふりさせて

俺、まじ最低やん

どんくらい、泣いた夜あったん?

どんくらい、眠れない夜あったん?

全部知ってるつもりだった俺だが
よく考えれば
そんな事も知らんかった―。

あれから幾度と季節過ぎた

今は仕事も順調にこなせてんで

後輩までできたんやで
ちゃんとやってんで

飲み屋ももう行かんでも平気や

一人前の男になって
また何処かで会っても
恥ずかしくないようにせなあかんから

今までわがまま聞いてやれなかった分
お前の望む男になったるわ

ただ遅かったかもしれんそれは仕方ねえや

ただ、ちゃんと飯食ってちっちゃいパンツはかんで
腹閉まってちゃんと寝ろよ

じゃねえと子供産むとき大変やからさ

分かったら
体だけは気いつけや

お前の幸せ願ってんで

んじゃまたな

いつか何処かで
俺の最愛の人よ


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