夜の街
夜の街。無数の暗闇が、いくつかのライトで照らされる。そこでは何もかもが淡くなるので、フランケンシュタインが歩いていたとしても、誰も気付きはすまい。だが僕は気付いてしまった。
仕事が早めに終わり、街をブラついていた。居酒屋の先を曲がろうとした時、僕は大男とぶつかった。
「すみません」大男は言った。
「…」僕は口をきく事ができなかった。その大男はどこからどう見てもフランケンシュタインなのだ。
「どうかなされましたか」フランケンが言った。
「フランケンシュタイン」僕は言った。これ以外の言葉が出てこなかった。
「はい」フランケンがこたえた。「私はフランケンシュタインですが、それがどうかしましたか」
「…」どうしても言葉が出てこなかった。
「何も不思議な事ではないではありませんか」誰もフランケンの方を見たりしなかった。「一昨日だって、ここの居酒屋でドラキュラと一緒に飲んだんですが、帰りの駅でメデューサに会いましたよ。あなたたちが我々の存在に気がつかない方が不思議でならない」
僕はぶつかってしまった事を詫びて、そそくさとフランケンの前を去った。
たまたま、この街にそういった連中が多いのだろうか。僕はその日は眠る事ができなかった。
仕事が早めに終わり、街をブラついていた。居酒屋の先を曲がろうとした時、僕は大男とぶつかった。
「すみません」大男は言った。
「…」僕は口をきく事ができなかった。その大男はどこからどう見てもフランケンシュタインなのだ。
「どうかなされましたか」フランケンが言った。
「フランケンシュタイン」僕は言った。これ以外の言葉が出てこなかった。
「はい」フランケンがこたえた。「私はフランケンシュタインですが、それがどうかしましたか」
「…」どうしても言葉が出てこなかった。
「何も不思議な事ではないではありませんか」誰もフランケンの方を見たりしなかった。「一昨日だって、ここの居酒屋でドラキュラと一緒に飲んだんですが、帰りの駅でメデューサに会いましたよ。あなたたちが我々の存在に気がつかない方が不思議でならない」
僕はぶつかってしまった事を詫びて、そそくさとフランケンの前を去った。
たまたま、この街にそういった連中が多いのだろうか。僕はその日は眠る事ができなかった。
感想
- 1377: 何か怖ぇ(゜ε゜;) [2011-01-16]
- 1387: そう言ってくれるとありがたいです。;はこもの [2011-01-16]
- 1389: これだけ? [2011-01-16]
- 1397: 町でモンスターと人間が共存してるという設定ですか?オチは微妙だけど、内容は面白いので長編小説にしてみては? 長編にしたらきっと奥の深いストーリーになると思いますよV(^-^)V [2011-01-16]
- 1409: 長編にはいずれ挑戦したいと思います。;はこもの [2011-01-16]
- 1685: いるけど、気付かない。 今の社会の闇を見ない風潮を暗に?指摘しているようでなかなか。 切口はいいけど、あっさりしすぎなことと、文章の書きかたがガキっぽいところが少々難 [2011-01-16]
- 1707: バラエティ? [2011-01-16]
- 3816: これって、フィクションッ?? [2011-01-16]
- 3817: これって、フィクションッ?? [2011-01-16]
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