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人は醜い(1)

[426]  2008-09-07投稿
「おめでとうございます。元気な男の子です。」
看護師は夫婦に告げた。
「だから、セックスしたくなかったんだよ。」
「お前だって体を使って金稼げ。」
夫婦は子を疎ましく思っている。
「あの、身長50センチで体重8000グラムです。」
「黙れ、どうせこいつとは短い付き合いだ。てめぇもな。」
「何だと、私は金目当てで結婚したんだぞ。」
「俺も若かった。恋というくだらん感情て結婚してしまった。だが、ここ最近の様は。炊事洗濯犯行学問格闘のどれか出来るか、カス。」 「てめぇだって、仕事をしてねえじゃねえか。パパの財産を使い果たしやがって。あの時だって助けられただろ。」
「お義父さんは不運だったね。だが、お陰で1000億入った。ははは」
「どうすんだよ、かねないんだぞ。」「あの、赤ん坊はここに置きます。失礼しました。」
看護師は雰囲気を察し部屋を出た。勿論、夫婦は奴に一瞥もしない。
「どう、あの貧乏夫婦。」
「婦長さん、多分捨てますね。」
「そう、まぁ面倒な事に突っ込みたくないしほっとけ。あっ、貧乏妻の下世話ありがとね。青山さんって、地位の為なら何でもやってくれて助かるね。」
看護師は影で中指を上に上げていた。こいつ死ねと念じながら。
1991年、バブル崩壊で沢山の浮浪者が出た。
軒並みの数だが、江戸川区船堀にもいた。1つ目立つのは1歳の浮浪者がいること。身長100センチ体重30キロ、物の争奪時に受けた無数の傷と膿、隆々とした筋肉、エイズやマラリアやペストなどの病気、これらを体の内外に纏っている。言葉は他の奴らの会話で覚えた、奴らの中に外人もいたせいか、英語,中国語,アフリカ語,韓国語,ハングル語,エジプト語を覚えた。主食は賞味期限切れ、だが食し続けることで、全く腹を壊さぬ。時には、人から強奪する。警察も動くが、面倒臭いのと敵わない。騙され続ける事で脳が発達し、IQ500になる。奴はここで一生を過ごすと思うだろう。1年後、ある人に出会うことで想像以上の人の醜さを知る。

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