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春トキドキ夏トコロニヨリ秋ノチ冬・3

[199]  リア  2008-09-08投稿
?夏?

あの花火大会から数日がたち、今日はバイトもなく、桜並木道で1人たたずむ。

あの花火大会から、麗桜さんの事が頭から離れない。

恋をすると、こんなに苦しいものなのかと、実感する。

しばらくすると向こうから誰か歩いてくる。

近ずいてきた時ふと見ると、虎氏と麗桜さんだ。

『りゅう』
虎氏 なにしてんの?

『虎氏』
デート。

『りゅう』
なんで・・・?

『虎氏』
嘘だよ、麗桜さんがお前の事捜していたから。

『りゅう』
そうなんだ・・・僕はほっとした。

『虎氏』
じゃあ俺行くわ。
麗桜さんまたね!

そう言って虎氏は去っていく。

『りゅう』
麗桜さんどうしたんですか?

『麗桜』
うん・・・
私明日帰るから、最後にりゅう君にお礼だけ言おうとおもって。

『りゅう』
そうなんだ・・・帰ってしまうんですか。

『麗桜』
りゅう君に初めて逢ったのも此処だったね。
私あの時どうかしてて、ごめんね。
りゅう君の一番好きな場所荒らしちゃって。
虎氏君が言ってたよ、りゅうに逢いたかったら家か桜並木道だって!
あいつ桜好きだからって!

『りゅう』
麗桜さんあの時泣いてましたよね?
何かあったんですか?

『麗桜』
あの時は・・・
失恋したの。

これ以上何もきけなかった。

『りゅう』
麗桜さん明日何時に帰るんですか?

『麗桜』
皆に挨拶してからだからお昼ぐらいかな。

『りゅう』
僕送ります、送らせて下さい。

『麗桜』
うん・・・ありがとね・・・

つぎの日

僕は昨日の夜は一睡もできなかった。
麗桜さんに手紙を書いていたからだ。
気持ちだけつたえたかったからだ。

お昼になり、自転車で駅に向かう。

駅に近ずくにつれて、ドキドキしてきた。
更にちかずくと、駅の方から親方たちが来る。

『親方』
りゅう速く行かないと、電車でちまうぞ!

僕は自転車を乗り捨て走る。

駅のホームに着くと、電車はもういない。

僕は暫くの間ホームで座り込み何もできなかった。

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