違う世界(3)
大量の血、腕の無くなった人、その人の腕を食う化物。
その光景に俺は、ついに立っていられなくなった。
地面に崩れ落ちると共に失禁してしまう。
そんな俺を無視し、一人が腕を食われた人のもとへ駆け寄ろうとする。
しかしそれを、
「かまうな! 命があるだけまだいい! 戦闘に戻れ!」
リーダーのような男が止めた。
「了解!」
助けにいこうとした人は、その指示をうけ、元の配置につき、攻撃に戻る。
マジかよ。
あれがまだいいはずなんてないだろう。
あのまんまだと死んじまうぞ。
仲間なんだろ。
なんで見捨てるような・・・・・・
―――「やめろ!」
そうだ。
俺にそんなこと思う資格はない。
俺だって・・・・・・
そんなことを考えていると、後衛の人達が手のひらだいのなにかを両手に持ち始め、
「手榴弾てぃ!」
指示と共に投げた。
あれが手榴弾・・・・・・
これも初めて見る。
手榴弾と化物に向けられる銃弾。
そして手榴弾が爆発した。
煙があがる。
そんな状況でも撃ち続ける兵士。
あんなんで何発の弾が当たるんだよ。
無駄に思える。
しかし、それ以上にそうまでしなければ危険であるというのもわかる。
そして、煙がはれた。
そこには表面が黒くやけた化物の死骸があった。
それを見るなり、喜ぶ間も無く、
「医療班、ヤツを診てやれ。」
「了解。」
何人かの人間が腕を無くした人のもとへいく。
「いてぇぇぇぇぇ!」
そして、なにかをしている。
それを茫然とした状態で見ていた俺の前に影ができた。
「貴様はなにものだ!?」
さっき指揮をとっていた人だ。
「見たところ民間人のようだが。まさか反乱軍か?」
俺を見下ろしながら問う。
民間人とか反乱軍とかなんだよ?
「なぜここにいる!? 緊急令を聞いていなかったとでも言うのか!?」
なんだ緊急令って?
ここにいちゃいけないのか?
わけがわからない。
いや、それよりも聞くことはある。
「そんなことよりこれはどうゆうことなんですか!?」
「貴様、軍人である私の質問を無視するのか!?」
やっぱりこの人は軍人なのか。
でも現在の日本には軍隊なんて・・・・・・
自衛隊のことか?
「だいたい、貴様ぐらいの男がなぜ徴兵を免れている?」
その光景に俺は、ついに立っていられなくなった。
地面に崩れ落ちると共に失禁してしまう。
そんな俺を無視し、一人が腕を食われた人のもとへ駆け寄ろうとする。
しかしそれを、
「かまうな! 命があるだけまだいい! 戦闘に戻れ!」
リーダーのような男が止めた。
「了解!」
助けにいこうとした人は、その指示をうけ、元の配置につき、攻撃に戻る。
マジかよ。
あれがまだいいはずなんてないだろう。
あのまんまだと死んじまうぞ。
仲間なんだろ。
なんで見捨てるような・・・・・・
―――「やめろ!」
そうだ。
俺にそんなこと思う資格はない。
俺だって・・・・・・
そんなことを考えていると、後衛の人達が手のひらだいのなにかを両手に持ち始め、
「手榴弾てぃ!」
指示と共に投げた。
あれが手榴弾・・・・・・
これも初めて見る。
手榴弾と化物に向けられる銃弾。
そして手榴弾が爆発した。
煙があがる。
そんな状況でも撃ち続ける兵士。
あんなんで何発の弾が当たるんだよ。
無駄に思える。
しかし、それ以上にそうまでしなければ危険であるというのもわかる。
そして、煙がはれた。
そこには表面が黒くやけた化物の死骸があった。
それを見るなり、喜ぶ間も無く、
「医療班、ヤツを診てやれ。」
「了解。」
何人かの人間が腕を無くした人のもとへいく。
「いてぇぇぇぇぇ!」
そして、なにかをしている。
それを茫然とした状態で見ていた俺の前に影ができた。
「貴様はなにものだ!?」
さっき指揮をとっていた人だ。
「見たところ民間人のようだが。まさか反乱軍か?」
俺を見下ろしながら問う。
民間人とか反乱軍とかなんだよ?
「なぜここにいる!? 緊急令を聞いていなかったとでも言うのか!?」
なんだ緊急令って?
ここにいちゃいけないのか?
わけがわからない。
いや、それよりも聞くことはある。
「そんなことよりこれはどうゆうことなんですか!?」
「貴様、軍人である私の質問を無視するのか!?」
やっぱりこの人は軍人なのか。
でも現在の日本には軍隊なんて・・・・・・
自衛隊のことか?
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