飛んでも世界12
第十二話、祭りの手伝い
魔天乃乱が終結して数日後、神天神社で毎年恒例の夏祭りが行われた。
その中に、祭りの手伝いをする巫女装束の清美、進美の姿があった。
「世の中暑い、人少なくない?」
清美は逃げようとする由理香を捕まえ、進美と共に尋問する。
「よ、世の中暑いから出だしが悪いのでしょう?ははは」
由理香は笑って誤魔化すが、祭りが始まってから一時間。人数は少なく、屋台も閑古鳥が鳴いていた。
「祭り関係の方が参拝者の十倍いるわね」
進美が辺りを見回す。
確かに参拝者の数は少ない。
「このままでは、飛河さんと飛山さんのバイト代も出せない」
由理香が溜息を付く。
「世の中暑い中働いていてバイト代無しなんて、苦悪!」
進美が叫んだ。
「二人共、落ち着いて!私達が慌てたら屋台の人達にも不安が拡がるわ!」
清美が二人に主人公らしい事を言った。
「主人公らしいは余計なナレーションね」
清美がナレーションに文句を言った後。
「お困りの様ね」
三人の後ろから一人の女性が現れた。
「ほ、白様!」
現れたのは、第參最高女神白こと吉元志乃。
実は、神天神社の御神体なのだ。
「私が手を貸すわ。閑古鳥が鳴きっぱなしは嫌だしね」
と言って、志乃は愛用の神笛を吹き始めた。
魔天乃乱が終結して数日後、神天神社で毎年恒例の夏祭りが行われた。
その中に、祭りの手伝いをする巫女装束の清美、進美の姿があった。
「世の中暑い、人少なくない?」
清美は逃げようとする由理香を捕まえ、進美と共に尋問する。
「よ、世の中暑いから出だしが悪いのでしょう?ははは」
由理香は笑って誤魔化すが、祭りが始まってから一時間。人数は少なく、屋台も閑古鳥が鳴いていた。
「祭り関係の方が参拝者の十倍いるわね」
進美が辺りを見回す。
確かに参拝者の数は少ない。
「このままでは、飛河さんと飛山さんのバイト代も出せない」
由理香が溜息を付く。
「世の中暑い中働いていてバイト代無しなんて、苦悪!」
進美が叫んだ。
「二人共、落ち着いて!私達が慌てたら屋台の人達にも不安が拡がるわ!」
清美が二人に主人公らしい事を言った。
「主人公らしいは余計なナレーションね」
清美がナレーションに文句を言った後。
「お困りの様ね」
三人の後ろから一人の女性が現れた。
「ほ、白様!」
現れたのは、第參最高女神白こと吉元志乃。
実は、神天神社の御神体なのだ。
「私が手を貸すわ。閑古鳥が鳴きっぱなしは嫌だしね」
と言って、志乃は愛用の神笛を吹き始めた。
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