携帯小説!(PC版)

トップページ >> ノンジャンル >> お別れの詩

お別れの詩

[675]  2005-11-08投稿
冬の朝のにおいはおもしろい。空気にもにおいがあるものなのだろうか。それとも今日が特別な日だからだろうか。
おろしたての黒のワンピース。首にはパールのネックレス。黒いバッグの中に小さな猫のブローチをそっとしのばせている。
目の前に広がるたんぼ。遠くにあるみかん畑。今日ばかりは生きもののすべてが寂しそうに見える。
死者を悼むために。私の大好きな人を見送るために。
寺田郁蔵、享年89歳。

今、私のおじいちゃんはどこを、漂っているんだろう。

感想

感想はありません。

「 A 」の携帯小説

ノンジャンルの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス