携帯小説!(PC版)

トップページ >> 恋愛 >> 猫の初恋?

猫の初恋?

[245]  モラトリアム  2008-09-10投稿
「おはよう井上さん!よかったら一緒に教室まで行きませんか?」

「おはよう弥生チャン!今日授業終わったらカラオケいかねー?二、三人で!」

…きた。

「…ごめんなさい、また今度ね。」
私はサッと躱して校舎に向かう。



私はモテる。
いや勿論人前でそんな発言はしない。
今まで数えきれないほどの告白を受けてきて、それでも「わたしってモテないしぃ〜」なんて言うほどオメデタイ性格ではない。
だからなんとなくわかった。
私はモテるんだって。そしてそれを躱す技や振る舞い方を勝手に覚えた。
はっきり言って学校での私は、私ではない。
厄介事を避けるためのクールビューティな少女を演じているのだ。
本当はお笑い大好きで、クラスの子達がお笑い芸人の話をしていると、会話に参加したくてウズウズするんだけど、私はグッと我慢して静かにヘミングウェイを読み続けるのだ。

そんな賢しい私は、そんな後ろめたさもあって、一部の友人以外とはドライな付き合いをしていた。

感想

感想はありません。

「 モラトリアム 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス