ロストクロニクル1―1
タクトたちは旅の資金を受け取り、オーケスをあとにした。旅立つ時フィールが何度も「わたしも連いていく」と、うるさかった。
「さてと、まずはどこに行く」ウェイトが地図を広げる。
「東に行こう」
「なんでだ?」
「直感さ」
「タクトらしい回答だな、よし、東に行こう!」
二人が歩き出して少ししてだった。
「討伐隊なんでいなくなっちゃったんだ?」
タクトが何気なく聞いた。
「実は不思議な姿をしたムシに全滅させられたらしい。俺の父さんはなんとか逃げ延びたらしいけどな」
「不思議な姿?」
「まだここら辺にもいるかもな」
「止めろよ」
「今にもあの茂みから・・・」
「止めろって言ってるだろ!」
本当に怒りながら言った。
「あっそうそう、不死鳥を復活させるためには国王の血と勇者の血も要るらしい」
「国王の血は分かるけど勇者の血ってなに?」
ウェイトは「分からない」と首を振った。
「なんだよ!分からないことだらけ!なんでこんな旅に行かせたんだ!」
その時
「静かに!」ウェイトの手が腰に差した剣の柄を握っている。
「ムシか」
そこは胸の辺りまで草の伸びている草原だった。
タクトは心の中で「どこだ!出てこい!と叫んだ。
「タクト後ろだ」
飛び掛かってくる、そんな感覚が後ろから伝わってくる。
「ウェイトも右後ろにいるよ!」と叫ぶとさっと後ろを振り向いて縱に剣をおろした。目の前でムシを切った。
ウェイトもそれに続いて、前を向いたままで剣を後ろにいる飛び掛かってきたムシに突き刺した。
「朝飯前だな」
タクトの方を見ると正面から向かってきたムシを倒したところだった。
「もう一匹」独り言を言うとウェイトは正面の茂みから飛び掛かってきたムシを横に切った。
「大丈夫だった?ウェイト」
「勿論」
タクトは息がかなり上がっているのにウェイトは顔色一つ変えないで微笑んでくる。
やっぱりぼくは負けてる。
「地図によるとこのまま東に進むと『港町オーシー』がある」
「港町なら人が沢山いる」タクトが続ける。
「情報も沢山あるってわけだ」
ウェイトがタクトが言おうとしたことを言う。
「そうと決まれば出発!」タクトが元気良く叫んだ。
しばらく進み草の高さも足下ほどになった時目の前の茂みからとてつもない数のムシの足音が聞こえて来た。
「さてと、まずはどこに行く」ウェイトが地図を広げる。
「東に行こう」
「なんでだ?」
「直感さ」
「タクトらしい回答だな、よし、東に行こう!」
二人が歩き出して少ししてだった。
「討伐隊なんでいなくなっちゃったんだ?」
タクトが何気なく聞いた。
「実は不思議な姿をしたムシに全滅させられたらしい。俺の父さんはなんとか逃げ延びたらしいけどな」
「不思議な姿?」
「まだここら辺にもいるかもな」
「止めろよ」
「今にもあの茂みから・・・」
「止めろって言ってるだろ!」
本当に怒りながら言った。
「あっそうそう、不死鳥を復活させるためには国王の血と勇者の血も要るらしい」
「国王の血は分かるけど勇者の血ってなに?」
ウェイトは「分からない」と首を振った。
「なんだよ!分からないことだらけ!なんでこんな旅に行かせたんだ!」
その時
「静かに!」ウェイトの手が腰に差した剣の柄を握っている。
「ムシか」
そこは胸の辺りまで草の伸びている草原だった。
タクトは心の中で「どこだ!出てこい!と叫んだ。
「タクト後ろだ」
飛び掛かってくる、そんな感覚が後ろから伝わってくる。
「ウェイトも右後ろにいるよ!」と叫ぶとさっと後ろを振り向いて縱に剣をおろした。目の前でムシを切った。
ウェイトもそれに続いて、前を向いたままで剣を後ろにいる飛び掛かってきたムシに突き刺した。
「朝飯前だな」
タクトの方を見ると正面から向かってきたムシを倒したところだった。
「もう一匹」独り言を言うとウェイトは正面の茂みから飛び掛かってきたムシを横に切った。
「大丈夫だった?ウェイト」
「勿論」
タクトは息がかなり上がっているのにウェイトは顔色一つ変えないで微笑んでくる。
やっぱりぼくは負けてる。
「地図によるとこのまま東に進むと『港町オーシー』がある」
「港町なら人が沢山いる」タクトが続ける。
「情報も沢山あるってわけだ」
ウェイトがタクトが言おうとしたことを言う。
「そうと決まれば出発!」タクトが元気良く叫んだ。
しばらく進み草の高さも足下ほどになった時目の前の茂みからとてつもない数のムシの足音が聞こえて来た。
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