ロストクロニクル1―2
「不思議な姿をしたムシってどんな姿?」
目の前の無数の足音がする茂みに剣を向けながらタクトが尋ねた。
「でかいサソリみたいだったそうだ」
「そういえばサソリの足は何本だっけ?」
「おいっ!止めろよ!」
今度は逆にウェイトが本気で怒っていた。
沈黙が続いた後、一気に五匹のムシが襲い掛かって来た。ウェイトはなんと一気に、横に並んで飛び掛かってきた三匹を一気に倒した。
タクトは一匹かわし、もう一匹は空中で切った。そして、かわした一匹が背中に襲い掛かろうとしたところを仕留めた。
「五匹はやっつけた」
「うん、でも、まだいる」
「逃げた方が良さそうだ」
「もう遅いよ」
数え切れない数のムシが雪崩のように茂みから飛び出して来て、あっという間に囲まれてしまった。
タクトとウェイトは背中合わせになった。
「よし、一匹ずつ倒すぞ」
「了解」
「ビュン!ビュン!ビュン!」
いきなり、今にも襲ってきそうだった三匹のムシが倒れた。
「なんだ?」
「矢が刺さってる」
「おーい!そこの旅人さーん。この馬車に飛び乗ってー!」
遠くの方で声がする。
「女の子の声だ」
「なんでこんなとこにいんだ」
「分からない。でも、助けてくれるみたい」
馬車はどんどん近づいてくる。
「今だ!」タクトがそう叫び馬車の後ろに飛び乗ったが、ウェイトが乗り遅れてしまった。
「大丈夫だった?」
馬車の女の子が後ろをむいて確かめた。
「ウェイトが、友達が、助けてくれ」
「もう遅い。諦めて」
「頼む、頼む、親友なんだ。頼む」
「・・・わかったわ」
「ありがとう」
馬車が踵を返す。
「そこのひとー、今度はスピードを落とすから、つかまってよー」
「来るなー」
ウェイトはもう傷だらけになっていた。そんな彼の前に立つ男がひとりいた。
「何か話してるみたいだ」タクトが馬車の後ろから言った。
「R11」
女の子が独り言のように喋った。
「あーるいれぶん?なんだいそれ」
「説明は後」
「あっ、ウェイトが」
ウェイトは男と一緒に茂みの奥へと入っていった。
「なんとか落ち着いたみたいね」
「油断するな、まだ来る」
予想的中。茂みからさっきとは比べものにならない数のムシが湧いてくるように出てきた。
「逃げ切れるかい?」
「勿論、任せて」
目の前の無数の足音がする茂みに剣を向けながらタクトが尋ねた。
「でかいサソリみたいだったそうだ」
「そういえばサソリの足は何本だっけ?」
「おいっ!止めろよ!」
今度は逆にウェイトが本気で怒っていた。
沈黙が続いた後、一気に五匹のムシが襲い掛かって来た。ウェイトはなんと一気に、横に並んで飛び掛かってきた三匹を一気に倒した。
タクトは一匹かわし、もう一匹は空中で切った。そして、かわした一匹が背中に襲い掛かろうとしたところを仕留めた。
「五匹はやっつけた」
「うん、でも、まだいる」
「逃げた方が良さそうだ」
「もう遅いよ」
数え切れない数のムシが雪崩のように茂みから飛び出して来て、あっという間に囲まれてしまった。
タクトとウェイトは背中合わせになった。
「よし、一匹ずつ倒すぞ」
「了解」
「ビュン!ビュン!ビュン!」
いきなり、今にも襲ってきそうだった三匹のムシが倒れた。
「なんだ?」
「矢が刺さってる」
「おーい!そこの旅人さーん。この馬車に飛び乗ってー!」
遠くの方で声がする。
「女の子の声だ」
「なんでこんなとこにいんだ」
「分からない。でも、助けてくれるみたい」
馬車はどんどん近づいてくる。
「今だ!」タクトがそう叫び馬車の後ろに飛び乗ったが、ウェイトが乗り遅れてしまった。
「大丈夫だった?」
馬車の女の子が後ろをむいて確かめた。
「ウェイトが、友達が、助けてくれ」
「もう遅い。諦めて」
「頼む、頼む、親友なんだ。頼む」
「・・・わかったわ」
「ありがとう」
馬車が踵を返す。
「そこのひとー、今度はスピードを落とすから、つかまってよー」
「来るなー」
ウェイトはもう傷だらけになっていた。そんな彼の前に立つ男がひとりいた。
「何か話してるみたいだ」タクトが馬車の後ろから言った。
「R11」
女の子が独り言のように喋った。
「あーるいれぶん?なんだいそれ」
「説明は後」
「あっ、ウェイトが」
ウェイトは男と一緒に茂みの奥へと入っていった。
「なんとか落ち着いたみたいね」
「油断するな、まだ来る」
予想的中。茂みからさっきとは比べものにならない数のムシが湧いてくるように出てきた。
「逃げ切れるかい?」
「勿論、任せて」
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