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天駆ける時間?

[386]  ユータ  2006-06-06投稿
「棒きれ??」カケルは空を見る。手には昇り竜のエンブレムを彫ってある刀を握っている。「??それは?」「これ?私の心剣」「心剣?」
カケルは空の刀を見つめる。「鋭い、誰も寄せ付けない心…だから、光の力が反応して刀を作りだしたわけ」
「は、はぁ?」イマイチ状況が読み込めないカケル。「ふぅ〜…なら強く念じてごらん?心があなたの思いに反応して、それで心剣が出来るから?ハイ?考えるよりまず行動?」
カケルの背中をバシッと叩くと空は未来の援護に向かう。
「心の力…」カケルは自分の両手を見つめる。「考えるより…行動?」鉄パイプを投げ捨て目を閉じる。
「守りたい…誰もきづつけたくない?…じいちゃんみたいに光の戦士になりたい?」首から下げた翼のキーホルダーが光を放ち始める。「あの光は…」目も眩むような閃光の中にカケルはいた。優しく微笑みかけてくる光じぃちゃん…そっと手を握ると光が消える。
目を開けたカケルの手には一振りの剣が握られていた。
頭から腰までの長さがあり、見た目より軽い。天使の翼のような白い刀身…一降りすると白い軌跡を残しながら夜の闇に光る。
「す、すごい…」カケルは剣を背負うと駆け出した。

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