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あぶらぜみ?

[202]  根尾乃苑  2008-09-12投稿

――――暑い…。
日本の夏ってどうなんだコレ。
暑いわ湿気は凄いわこれじゃ亜熱帯だよジャングルだよ。
あ、どうもこんにちは。一応主人公であろう鈴鹿尋(スズカヒロ)です。中学2年生で彼女はいない。好きな人もいないよ――。
……って自己紹介してる場合じゃねえ。
塾帰り。うだるような暑さと戦いながら自転車をこぎ散々愚痴っていた俺の目に"あるもの"がとまった。
「……蝉??」
誰にともなく呟いた俺の目に入った"それ"は正確には蝉ではなく蝉の幼虫だった。
あぁ、よくある光景じゃないか。夏だもの、蝉の幼虫ぐらいいるさ。しかもここんな炎天下の中蝉に費やす時間なんてこれっぽっちもねえ。早く帰ってクーラーガンガンの部屋でサイダーでも飲もう。

……とか思ったのに。
脳みそが命令するよりも早く俺の神経と筋肉がいらん世話を焼いて幼虫を掴ませた。
拾っちゃったよ。
今からかがんで戻すのも馬鹿らしいので結局持って帰った。
う―ん。せっかくだし成虫になるのでも見届けてみるかなあ……。

少しご機嫌になった俺はゆっくり自転車をこぎながら家に帰った。


……その時誰が予想できただろう??

蝉の幼虫から俺と同い年の少女が出てくるなんて。

⇒ つづく

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