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親孝行したい時には親は無し・3

[220]  リア  2008-09-13投稿
僕は少し父親を羨ましく、いとおしく、思っていた。

何一つ思いでもなければ、面影も無いが、やっぱり僕は父親が大好きだ。

母親に父親の写真を持ちなさいと言われ持っていたが

なぜ?

と聞くと父親も僕が産まれてから、7ヶ月までの写真を持ち歩いていたらしい。

僕にとって写真の中の父親は動く訳でもなく、喋る訳でもなく、笑ったり、泣いたり、怒ったりするわけでもない。
ただの写真だ。

僕は父親の事がしりたくなった。

母親に話しを今まで聞いていたが、本当の所どんな人だったのか解らない。

分かっていたのは確かに僕の父親だったって事だけだ。

でも、もう母親に聞く事も出来なくなった。

昨日母親亡くなった。

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