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月の葉書2部8−6

[376]  速見  2008-09-13投稿
風紀)しまった!

風紀が悪態つくが遅かった。月の結晶は縦に西瓜の様な亀裂が入ったと思った瞬間に砂と化して消え去った

月の結晶が完全に無くなると空間から地鳴りが聞こえ床が揺れ出した……まるで世界全体が揺れているみたいだ


風紀達が身構えた瞬間、鼓膜が破れそうなくらいの雄叫びが空間に響いた。その雄叫びはナラビは勿論のこと、風紀・香雲・雷斗にも一瞬で恐怖を与える程………四人は反射的に耳を塞いだが、ギラムは魅了されているみたいにその雄叫びを聞き入っている

部屋中に掘られている巨大な彫刻が崩れ始めそこから龍と鬼を合わせた様な生物が姿を表せた。全長50mはあるだろうか………その巨体に比例するかの如くオーラのどす黒さが全然違っていた!!人間とは次元が違っていた!そして今までのどの殺気よりも格段に上をいっている

4人は圧倒的な力の前に膝を着けてしまう

香雲)こんなんが、この世界にいたなんて……

香雲の声が震えている

ギラム)ふははははは!!こいつを手なずければ世界は私の意のままだ!!


ギラムは両手を拡げて叫んでいた。そして手を光らせて月の結晶を造り始めた時だった



ギロッ

フライシンワークがギラムを見た瞬間

ギラム)えっ!?

バキッと言う音が空間に小さく響いた。なんと、ギラムが月の結晶を造る前にフライシンワークに食べられてしまったのだ!!



ギロッ

更にフライシンワークは次に風紀達に視線を向たのだ!!

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