ロストクロニクル1―4
馬車の中には主に剣や槍などの武器が積まれていた。少しだけ食料もあり服まであった。
「いろんな物があるな」
「当たり前。品揃えはとても豊富なのよ」パールは自慢気に答えた。
タクトはここで初めて国王から授かった旅の資金を見てみた。
「金貨10枚か」
タクトは少しだけ食料を買った。半分強制ではあったが。
「毎度ありがとうございます」
「そういえば、ここは何処?」
「西の方に逃げてきたからオーケスの近くよ」
パールは片付けをしている。
「オーケスだって!ぼくはオーシーを目指してるんだ。ウェイトもきっとそこに行ったんだ」
「オーシーを目指してたの?一緒に行く?」
思いも掛けない言葉だった。
「いいのかい?」
「もちろんよ。どうせこの辺りじゃムシが多すぎて、商売にならないし」
タクトが安心した時だった。
「うぅっ・・・」
パールがうずくまり、苦しそうに唸り声を上げ始めた。
「大丈夫か!」
「痛い・・・背中が」
少しすると痛みが引いたようだ。
「ごめんなさい・・・わたし小さい頃に魔導士に両親を殺されたのよ。その魔導士にわたしは呪われたの」
「その呪いが背中に残ってるのか」
パールは服を脱いで背中の呪われた傷をタクトに見せた。
右上から左下へと大きな切りつけられたような傷が黒く残っていた。
「この呪いを解かないとわたしは死んでしまうの・・・両親のように・・・」
そこまで言うとパールは服を着てこっちを向いて「だから、毎日を大切にしないとね」と明るく振る舞った。
「それじゃあ、尚更早くオーシーに行かないといけない」
「どうして?」
「だって、魔導士の村へはオーシーを通った方が速いだろ」
「何を言ってるの?」
「だから、簡単にまとめると、ぼくは『木彫りの不死鳥』の情報とウェイトの為に、君は商売と呪いを治す為にオーシーに行く。完璧じゃないか」
「あのー『木彫りの不死鳥』ってなに?」パールは興味津々な目だ。
しまった。でも、パールは自分の事を話してくれた、
タクトは自分の今までのいきさつを全部パールに話した。
「なるほど。でも、わたし一言も治しに行くなんて言ってないわよ?」
「ぼくが連いていく。どうせ行く場所なんてないんだし」
「・・・ありがとう」 パールは胸の奥が熱くなった。
「いろんな物があるな」
「当たり前。品揃えはとても豊富なのよ」パールは自慢気に答えた。
タクトはここで初めて国王から授かった旅の資金を見てみた。
「金貨10枚か」
タクトは少しだけ食料を買った。半分強制ではあったが。
「毎度ありがとうございます」
「そういえば、ここは何処?」
「西の方に逃げてきたからオーケスの近くよ」
パールは片付けをしている。
「オーケスだって!ぼくはオーシーを目指してるんだ。ウェイトもきっとそこに行ったんだ」
「オーシーを目指してたの?一緒に行く?」
思いも掛けない言葉だった。
「いいのかい?」
「もちろんよ。どうせこの辺りじゃムシが多すぎて、商売にならないし」
タクトが安心した時だった。
「うぅっ・・・」
パールがうずくまり、苦しそうに唸り声を上げ始めた。
「大丈夫か!」
「痛い・・・背中が」
少しすると痛みが引いたようだ。
「ごめんなさい・・・わたし小さい頃に魔導士に両親を殺されたのよ。その魔導士にわたしは呪われたの」
「その呪いが背中に残ってるのか」
パールは服を脱いで背中の呪われた傷をタクトに見せた。
右上から左下へと大きな切りつけられたような傷が黒く残っていた。
「この呪いを解かないとわたしは死んでしまうの・・・両親のように・・・」
そこまで言うとパールは服を着てこっちを向いて「だから、毎日を大切にしないとね」と明るく振る舞った。
「それじゃあ、尚更早くオーシーに行かないといけない」
「どうして?」
「だって、魔導士の村へはオーシーを通った方が速いだろ」
「何を言ってるの?」
「だから、簡単にまとめると、ぼくは『木彫りの不死鳥』の情報とウェイトの為に、君は商売と呪いを治す為にオーシーに行く。完璧じゃないか」
「あのー『木彫りの不死鳥』ってなに?」パールは興味津々な目だ。
しまった。でも、パールは自分の事を話してくれた、
タクトは自分の今までのいきさつを全部パールに話した。
「なるほど。でも、わたし一言も治しに行くなんて言ってないわよ?」
「ぼくが連いていく。どうせ行く場所なんてないんだし」
「・・・ありがとう」 パールは胸の奥が熱くなった。
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