粉雪の微笑み
高校二年の秋に教師を殴り停学になった。
家にいても親がうるさく、近くの公園で暇を持て余していると、視界の隅に一人の女を見つけた。
「あれは…」
雪のように白く、端整な顔立ちをしているが、いつも暗く、一言も言葉を話すことが無く不気味だと近所でもよく噂になっている女の子だった。
する事も無く暇だった事もあり興味半分で声をかけて半ば強引に隣に座らせてみた。
「なぁ、あんた名前なんて言うの?」
「……」
何を聞いてもまるで人形のように表情を変えず沈黙ばかりが続く。
普通なら気味が悪くなるか、ムカつくだろうけど、その時はなんとか他の表情を見てみたいと思った。
色々と話し掛けている内に日が沈み帰ろうとしたのでとっさに
「明日も付き合ってよ、十時位に此処にいるから」
思わず言ってしまった言葉に自分でも驚いた。
「……」
結局、最後まで彼女は何も言わなかった。
家にいても親がうるさく、近くの公園で暇を持て余していると、視界の隅に一人の女を見つけた。
「あれは…」
雪のように白く、端整な顔立ちをしているが、いつも暗く、一言も言葉を話すことが無く不気味だと近所でもよく噂になっている女の子だった。
する事も無く暇だった事もあり興味半分で声をかけて半ば強引に隣に座らせてみた。
「なぁ、あんた名前なんて言うの?」
「……」
何を聞いてもまるで人形のように表情を変えず沈黙ばかりが続く。
普通なら気味が悪くなるか、ムカつくだろうけど、その時はなんとか他の表情を見てみたいと思った。
色々と話し掛けている内に日が沈み帰ろうとしたのでとっさに
「明日も付き合ってよ、十時位に此処にいるから」
思わず言ってしまった言葉に自分でも驚いた。
「……」
結局、最後まで彼女は何も言わなかった。
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