携帯小説!(PC版)

花びら

[233]  美月颯  2008-09-15投稿
あなたの花びらが散ったのは桜咲き誇る美しい季節でした。
心に余裕の無い私はただ必死にあなたの花びらを拾い集め続けました。それでも風に揺られ、遠くへ飛んでゆきます。そして地へ着くのです。
もう少し…あともう少しだけあなたを母と呼ばせて下さい。
満月の夜はあなたを思い出します。今にも落ちてきそうに熟れた笑顔のように。
あなたに誉められると全てを受け入れられる。

まっすぐのびた太い道を歩めるよう遠くから祈ります。
そしてあなたの固い決意、継がせて下さい。

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