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〜海に散る花 そして〜ひとつ

[241]  美月颯  2008-09-15投稿
遊、あなたの灰を海へ流した。「死んだら」って言葉、忘れられない。
あなたは誰よりも海が好きだったね。満ち引きをずっと見ていても退屈な振りなんてしなかった。

思い出は花になる。そんな気がする。
全て散った時、悲しみと共に安らぎもやってくる。
あなたの花、枯れないようにって願わない。

散って散ってまた花になって。

―…急性白血病、遊にしては突然だったね。いつも私の歩幅に合わせてくれていたのに。
でも同じ高校へ行くのに私の卒業アルバムに「死んだら海へ」って書いていたよね。まるで私より先に死ぬのが解っていたみたい…遊、私ももうあと少し―…。

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