ソードメーカー12―?
「…!」
フードの人物はそれを聞いて、小さく息を呑んだ。
「まあ、俺達もあいつらにしてみりゃあ、駒みたいなもんだろうけどな」
グラムは寂しそうに笑うと、剣を腰に提げて、
「飯食ってくる。今夜だぞ、忘れるなよ」
そう言って、ゆっくりと小屋から出て行った。
「…」
フードの人物は小さく息を吐きながら、剣の柄を握る手を震わせていた。
「あの…話しというのは何でしょうか?」
「いえ…少々聞きたい事がございましてな…」
セイルとライルはリグラと向かい合う形で、応接室の椅子に腰掛けていた。
ミリスとエミリア、そしてサリアとロイ達三人は、着替えを揃える為に城下町へと買い物に出ていき、応接室にはこの三人だけとなっていた。
「聞きたい事…ですか?」「ええ。実はですね、貴方達の救出報告を我々は受けていないのですよ」
「え!?」
セイルはまさか、といった表情で、リグラを見た。
「我々が受け取った報告では、まだ生存者はいないという事だったのです。もちろん、エリグラム砦からの正式な調査結果からの報告です」
「そんな馬鹿な!だって…私たちは生きて…」
そう言った瞬間、セイルは大きく目を見開いて、唇をぎゅっと噛み絞めた。
フードの人物はそれを聞いて、小さく息を呑んだ。
「まあ、俺達もあいつらにしてみりゃあ、駒みたいなもんだろうけどな」
グラムは寂しそうに笑うと、剣を腰に提げて、
「飯食ってくる。今夜だぞ、忘れるなよ」
そう言って、ゆっくりと小屋から出て行った。
「…」
フードの人物は小さく息を吐きながら、剣の柄を握る手を震わせていた。
「あの…話しというのは何でしょうか?」
「いえ…少々聞きたい事がございましてな…」
セイルとライルはリグラと向かい合う形で、応接室の椅子に腰掛けていた。
ミリスとエミリア、そしてサリアとロイ達三人は、着替えを揃える為に城下町へと買い物に出ていき、応接室にはこの三人だけとなっていた。
「聞きたい事…ですか?」「ええ。実はですね、貴方達の救出報告を我々は受けていないのですよ」
「え!?」
セイルはまさか、といった表情で、リグラを見た。
「我々が受け取った報告では、まだ生存者はいないという事だったのです。もちろん、エリグラム砦からの正式な調査結果からの報告です」
「そんな馬鹿な!だって…私たちは生きて…」
そう言った瞬間、セイルは大きく目を見開いて、唇をぎゅっと噛み絞めた。
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