〜〜序章〜〜

20XX年…2月8日深夜0時…
繁華街から少し離れた路地。
「だいたい、毎回毎回飲みすぎなんですよ」

「だって…」

飲みすぎた女性を心配する男は22歳ぐらいだろうか、少しﾋｮﾛｯとした体格だ。

「だっていいネタ教えてくれるって…騙された…」

ブツブツと文句を言ってる女性は21歳ぐらいのﾍﾞｯﾋﾟﾝさんだ。

「はぁ〜…」

男は呆れた様子で背中をさすっている。

「どこかにいいネタ転がってないかな…」

「みっちゃん…ネタは自分で…」

「あぁ〜分かってるって」
「みっちゃん」
と、呼ばれる女性は沢田光子。
職業、新米記者。

「だいたいあんたは…」

「あんた」と呼ばれる男性は山田信。
職業、同じく記者。
記者歴5年…
こちらの方が先輩である。
この二人幼なじみで活発だった光子とは対照的な信はいつも尻にしかれていた。その関係は今現在も続いている。

「分かった分かった…明日も朝早いんだから」

「分かってるわよ」

そう言いながら家とは別方向に歩き始める光子であった…

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