ブルースカイ・スカイブルー 第16話
「ロキ!何だよあれ!?」
「そうよ!何なのあの黒いの!」
2人に激しく言い寄られ普段無口なロキも困っている。
あの黒い影は何だったのか?気になって仕方がないようだ。
「あれは悪魔か天使か。それとも神なのか。いずれにしても俺は面白いと思うがな」
キャプテンだけのん気に笑みを浮かべている。
「俺にも分からない。だがこいつは村から追い出された俺をいつも助けてくれる。敵だとは思っていない。村人に殺されかけた時も、空賊に囲まれたときもこいつだけは助けてくれた」
ロキの口からは暗い過去ばかりが語られる。
悪魔の子、そう呼ばれ村人からの酷い虐め差別に苦しんでいた。
それは黒い影のせいではなくそれ以前から受けていた仕打ち、なぜそんな仕打ちを受けるのか、それはロキにも分からない。もしかしたらそんな哀れな少年に神が力を与えたのかもしれない…。
「キーも俺と同じだ。生まれつきついている訳の分からない入れ墨のせいで両親を殺され村を追い出された」
キーは嫌な過去を思い出してしまったせいかフードを深々と被りうずくまってしまった。
それを見たソラは胸を締め付けられるような、なんとも言えない気持ちが込み上げてきた。
ソラはこの2人とは対照的な人生を送っていた。両親はいなかったがいつも近くにキャプテンとマミーがいた。船の整備士のおじさん、酒場の姉ちゃん、街の人はみんなうるさいくらい賑やかだったがとても優しかった。
でもこの2人には誰もいない。ソラには想像もできない人生だった。
「ロキ、キー、お前らはもう仲間だ。遠慮なんてもんはするな。それと俺は暗くて重っ苦しいのは嫌いだ。だからこの船に乗る以上そんな暗い顔はするなよ」
重たい雰囲気の中少し突き放すような言い方だったがキャプテンらしい言葉だった。
キーもいつの間にかフードから顔を出していた。
「そうよ!何なのあの黒いの!」
2人に激しく言い寄られ普段無口なロキも困っている。
あの黒い影は何だったのか?気になって仕方がないようだ。
「あれは悪魔か天使か。それとも神なのか。いずれにしても俺は面白いと思うがな」
キャプテンだけのん気に笑みを浮かべている。
「俺にも分からない。だがこいつは村から追い出された俺をいつも助けてくれる。敵だとは思っていない。村人に殺されかけた時も、空賊に囲まれたときもこいつだけは助けてくれた」
ロキの口からは暗い過去ばかりが語られる。
悪魔の子、そう呼ばれ村人からの酷い虐め差別に苦しんでいた。
それは黒い影のせいではなくそれ以前から受けていた仕打ち、なぜそんな仕打ちを受けるのか、それはロキにも分からない。もしかしたらそんな哀れな少年に神が力を与えたのかもしれない…。
「キーも俺と同じだ。生まれつきついている訳の分からない入れ墨のせいで両親を殺され村を追い出された」
キーは嫌な過去を思い出してしまったせいかフードを深々と被りうずくまってしまった。
それを見たソラは胸を締め付けられるような、なんとも言えない気持ちが込み上げてきた。
ソラはこの2人とは対照的な人生を送っていた。両親はいなかったがいつも近くにキャプテンとマミーがいた。船の整備士のおじさん、酒場の姉ちゃん、街の人はみんなうるさいくらい賑やかだったがとても優しかった。
でもこの2人には誰もいない。ソラには想像もできない人生だった。
「ロキ、キー、お前らはもう仲間だ。遠慮なんてもんはするな。それと俺は暗くて重っ苦しいのは嫌いだ。だからこの船に乗る以上そんな暗い顔はするなよ」
重たい雰囲気の中少し突き放すような言い方だったがキャプテンらしい言葉だった。
キーもいつの間にかフードから顔を出していた。
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