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Magic of Mind-1.光-?

[215]  遠野りい  2008-09-21投稿
「…ふむふむ、じゃあここで一旦止めて…、あっ…魔法陣が消えちゃった…むーぅ…難しい…」

リィスで最も広く、世界のあらゆる中心である大陸、ノーラ。そのノーラの首都都市から北西に数百キロ離れた場所に、魔法学校がある。大陸の首都に一番近い為に、『ノーラ魔法学校』と呼ばれていた。
十数の国の学校制度の中で、十五歳以上は上級生と定まっている。ノーラ魔法学校も、敷地内で上級生の校舎を区分していた。

「…やった!上手くいった。あとはこの発音で…正しい言葉に変換…」
ノーラ校の上級学校棟一階の廊下で、片手に本を持って呪文練習をしている女子生徒がいた。休み時間だったので他の学生も廊下に出ていたが、文字を目で追っているのは一人だけだった。
「…ライト(光)を消して…周りに暗闇を…」
その歩きながら呪文を口にしている少女は、名前をフィナ・アルトックスといった。今その勤勉な指先からは白い光が、飛行機雲のように線を描いていた。
「…私の周りから…ライトを奪え…闇に包め…」
指から放たれた光りは、呪文に合わせて空中で陣を描き綴る。
「…フィナ?…フィナっ」
後ろから女子生徒が名前を呼びながら駆け寄ってきていたが、呼ばれたのには気づいていなかった。今や廊下で練習するには十分すぎるほど、フィナは集中していたのだ。
「…私の周囲を闇に包め…ライトを奪え…」
浮かんだ魔法陣は何度も消えてしまっていたが、少しづつ完成に向かっているらしく光が強くなっていた。後ろからフィナを追っていた生徒はその様子に気づき、焦って呼び続ける。
「フィナ!」
声のボリュームが上がり、距離も短くなっていたが、まだ前の少女の耳へ声は入らない。
「…周りを暗闇へ…ライトを奪え…」
「…フィナっ!」
「…私の周りを暗闇に…ライトよ消え」
「フィーナァっ!」
「てっ!?」
『キャア!!』
突然廊下の電気が消え、周りの生徒が悲鳴をあげた。

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