携帯小説!(PC版)

いいかお

[178]  そら  2008-09-22投稿
「うん!大丈夫よ!!」
いつもの私のセリフ。大丈夫なんかじゃない。本当は嫌だ。

だって面倒だし、きついし…。

でも、私はすぐに「いい顔」をする。「いい人」に見られようとして。

それが一番楽だから。


私は、公立高校に通う二年生。山崎はるか。まぁ、普通。別に変な顔でもないし、太ってもないし、かといって、痩せてもない。本当に、フツー。

彼氏もいるけど、またこれもフツー。本当は、すごい面食いだけど、私には似合わない。だから、あきらめる…

当たり前のこと。


朝起きて、学校に行って、週2ぐらいで帰りに彼氏んちで、デート。で、そのままH。

友達がみんなそうしてるから。私も、別にそこまで好きじゃない彼氏とでも、Hする。まぁ、気持ちいいし。
ダイエットにもなるって、友達言ってたし。


でも、最近なんかどうでもよくなってきた。なんで、友達と同じなんだろ。

私って、何だろう。

でも、友達にはこんな事聞けない。馬鹿にされるし…。

あ〜ぁ。つまらない…


「ねぇ、はるか、今日遊ばない?」

優羽からの誘いだ。優羽は、まぁ、いまどきの子。メイクばっちり、髪の毛クルクル。私服だと、キャバ嬢みたいだ。

「うん。大丈夫!」
私は、またいつもの、大丈夫!

「じゃあさ、おもしろいとこ行かない?ってか、はるか、お金欲しくない?」

「えっ?」
私は意味が分からなくて聞き返した。

「だから、お金!バイトだよ!」

優羽は、一度言い出したら聞かないタイプだ。

だから、面倒くさいから、何も聞かずに「うん。大丈夫!」って、返事。

優羽に連れられて、来たのは、電車に乗って、五つ目の駅だった。
そこから、歩いて10分ぐらいにある、見た目にも怪しいビル。

「ねぇ、優羽?ちょっと、やばくない?」
私は、少し怖くなった…。
「はっ?さやか何?びびってんの?マジうける。」
優羽は、カラオケにでも行く雰囲気で、そのビルに入って行った。

エレベーターは、どんどん上がって、「チン」…扉が開いた。

でも、以外に中は明るくて、安心した。

でも、扉を開けた瞬間、一変した。

ソファーの奥で、きたないオヤジが、女子高生の胸を触ってる…。

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