こんなにも想っているのに
こんなに想ってくれているのに
気持ちが縺れ合うのはどうしてだろう

『会えなくても愛してるよ』と言えば
『このまま会えないとしたら私はずっと好きではいられない』と言う
『焦らなくても必ず会える』と言えば
『本当に会える日が来るのでしょうか』と言う
『少し我慢して待っていて』と言えば
『いつまでも待つ事は不可能です』と言う

最近の君は少し変わった
それもそうだろう
いつまでも僕に振り回され気持ちを抑えきれるはずもない
例え会えなくても想い続ける自信はある
だけどそんな自信は君には通用しない
冗談混じりに言い返す言葉に重みがある
控え目に投げ掛ける言葉に真実がある

どうにかしてあげたい
頭を抱えて悩んでも答えが出せない
開き直って考えてみても何も出来ない自分に気付く

君はどうしたいのと聞いてみてもきっと本音を吐かない
本音を吐き出せないのがどんなに苦しいものなのだろうか

君の我慢に甘え
君の苦悩を見過ごして来た
分かっている振りをして何一つ分かってあげられない
立場が違う限り君は僕に理解は求めないだろう

悩みが絶えない
君に言わせてみれば贅沢な悩みなのかもしれない
どうしてあげたいではなくきっと僕自身がどうしたらいいのか分からなくなっている

『俺はどうしたらいい』
不意に出た問い掛けに
『私には分かりません』と答えた
君に何を聞いているのだろう
君をまた困らせている

全く愚問だ

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