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Sky at dawn〜青の夢〜2.>>>>

[349]  2008-09-25投稿
 少年たちがとってきた果実をそれぞれが食べている。
 皆何か考えているのか、無言で食べる。
 少年だけがそんな表情をチラチラ見ていた。
 クルーは心配そうにロランを見つめていた。    ロランをどれ程大切にしているかが分かる。
 少しだけ聞こえた“夢”の話。
 2人はその事を考えているのだろう。
 果実は酸っぱく、
 お世辞にも美味しいとは言えない。
 ソア「不味い…」

 一面に広がる白く小さな花。
 風に吹かれ柔らかく揺れ、甘い香りが鼻先を擽る。 淡いブルーのスカートの裾を揺らし、
 花の中に埋もれた石板の前にゆっくりと屈む。
 石板は名前でなく羽根の絵が掘られていた。
 シワシワの白く小さな手がその絵をそっとなぞる。 ケホッ‥
 咳が出た。
 ケホッケホッ
 手で口を抑える。
 ふと手を見る。
 赤黒い血が付いていた。 何かに気付き見上げる。 そこに美しい『青』が広がっていた。
 涙が溢れた。
 彼を想って…。

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