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君への想い〜制限〜

[135]  ふく  2008-09-25投稿
浅い眠り
目が覚めると胸が痛む
いつでも君が脳裏にいる

疲れた体を起こし携帯を手に取る
これが普通の恋人同士ならすぐにでも声を聞く為に電話が出来るのに

何故かたまらなく寂しい夜
君の声をどうしても聞きたくなる夜
音を立てないように煙草と携帯だけを手に外へ出た
まだ君は起きている時間
きっと出てくれる

六度目の着信で君が電話に出た
『どうしたんですか』
君の驚きを隠せない声
『声が聞きたかった』
自分の出した言葉に想いが膨らんで目頭が少し熱くなる

何で好き同士なのに
何で君の声が耳元に聞こえるのに君が隣にいてくれないのだろう
何でこんな事をしているのだろう

君に出会い想いはお構いなしに加速して
会えなくてもこんなに感情が移入して行く
自由が許されない制限の中で恋をして
君を悲しませてまでも君を愛し続ける

僕の単純な理由に君が小さな笑いを漏らした
目を閉じると君がすぐ側にいるような感覚
目を開けると現実の世界が広がる

『やっぱり好きだよ』
そう君に言い残して電話を切った
これ以上君の声を聞いたら情けなくも泣きそうになる

煙草がいつもより苦く感じる
泣かないように溜め息を漏らさないように大きく息を吸った
煙を思い切り吸い込んでむせてしまう

君の声を耳に残して眠れば夢で会えるだろうか
そんな風にささやかな祈りの中
再び浅い眠りについた

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