携帯小説!(PC版)

サンニン

[343]  兄さん  2008-09-28投稿
 青い空が見える。綺麗に透き通った、青い空が見える。
 カラスが飛んでる。一羽でカアカア言いながら飛んでる。あいつは何を考えて生きてんだ?1人で寂しくないのか?友達はどこに言ったんだ? 
 夏休み。俺はリビングで1人、ねころんでいた。
 外は雨。おかしいな、青い空が見えてたのに。
 いつまでねころんでる気だ。夏休みだぞ?することは一杯ある。宿題、宿題、宿題・・・・・・
 そんなに俺を追い詰めないでくれよ。体が重いんだ。何もしたくない。雨、結構降りだしたな・・・
 逃げようとしてそんなこと抜かしてる。なにかしろよ。時間は進んでんだぞ。 なにから逃げてるってんだ。追ってくる奴なんていないじゃないか。携帯を見てみろよ。だれからもきやしない。空っぽだ。
 空っぽなら、携帯見てみろよ。いつまでバッグに入れっぱなしなんだよ。怖いんだろ。携帯を見ることさえも。なにもかも、あん時のまんまじゃねえか・・・ まぶたを閉じるとあの空にカラスが飛んでる。そうかさっき見たのは、これだったのか。俺の頭ん中をめぐる、あの時の記憶・・・
 俺は起き上がった。そしてゆっくりと、自分の部屋へ足を運んだ。

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