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曖昧な天気?

[296]  ---神隠し---  2006-06-09投稿
ー当日ー
「…よかった」
外はピカピカの晴天。しかしそんな考えは甘かった。
「行ってきまーす」
玄関で靴を何回か床に打って慣らす。そして玄関のドアを開けた直後。
ポツポツ…ザーッッ!!
「ギャアアアッ」
モスラの声を出しながら玄関を閉めた。
「雨…降ってきたしぃ〜っ」
自分が恐ろしい。そう感じても出ていかぬわけにはいかない。待ち合わせ場所にはずぶ濡れの和哉くんと久美子が立っていた。
「…ふたり…とも?」
「あらっ、花梨ちゃんじゃないの」
花梨に駆け寄ってくる久美子は恐いくらいに笑顔だ。
「久美子…今日はあいにくの雨だネ」
恐い。果てしなく恐い。
「ええ、そうね。花梨ちゃんから家を出たメールが入った直後から降ってきたのよ!この雨」
満面の笑みは裏を返せば"コノヤローお前なにが目的で雨降らせたんじゃゴルァ"ということだろう。
和哉くんは相変わらずカッコいいが濡れるともっとカッコいい。私服もグッドだ。花梨が少し見とれていると和哉くんも気付いてこちらを見ながら笑ってくれた。
また惚れてしまいそうなくらいに優しさがにじみ出てくる。
「ところでもう一人は?」
気づけば和哉くんの友達らしき人はいない。
「あー…多分遅刻ね」
「遅刻?」
聞けばその人は相当だらしないらしく、朝は常に昼過ぎ起床らしい。今は朝の10時。本当に大丈夫なのだろうか。花梨は少し心配気味に和哉くんに聞いてみた。
「その友達っていいひと…?」
「うーん…まぁいい奴なんだけど少しガード堅い奴だから、花梨ちゃんとは初対面だしあんまし話さないかもな」
恐い人ではなさそうだ。
「そっか…」
待ち合わせは10時だ。しかし現在時刻は10時30分だ。雨宿りする場所はなくて花梨たちは雨に打たれっぱなしだった。

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