*終焉を願う*2
私は、神田誠一。
特になんでもない、ごく一般人であった…はずだ。自分ではそう思っている。
妻がいて、子が二人。長男が四歳、長女が二歳。兵役の経験が少々あって、今はどこにでもいるようなサラリーマンだ。
でも少しだけ違うのは、有名な「登山家」だ、ということだ。いや、「登山家」だった、と言った方がいいのかもしれない。今ではもうそんなことはやっていないからだ。
結婚して、すべて卒業。安定した生活を求めるために捨てたのだ。
でも、「登山家」である記録が今でも残っている。
多分、そのせいだ。そのせいで、私はこんなことをしなくてはいけない。
「『紅き戦士』を…探せ?」
あまりの話に、私は驚きを隠せなかった。
『大統領』と言われる大人物の前で敬語を忘れてしまうほどに。
「もう、絶滅したのではないのですか?」
絶滅、という言い方はよくないのは分かっていたが、このときそんなことを気にしていられなかった。
「彼らは、生きている」
そして、すべて教えてもらった。
特になんでもない、ごく一般人であった…はずだ。自分ではそう思っている。
妻がいて、子が二人。長男が四歳、長女が二歳。兵役の経験が少々あって、今はどこにでもいるようなサラリーマンだ。
でも少しだけ違うのは、有名な「登山家」だ、ということだ。いや、「登山家」だった、と言った方がいいのかもしれない。今ではもうそんなことはやっていないからだ。
結婚して、すべて卒業。安定した生活を求めるために捨てたのだ。
でも、「登山家」である記録が今でも残っている。
多分、そのせいだ。そのせいで、私はこんなことをしなくてはいけない。
「『紅き戦士』を…探せ?」
あまりの話に、私は驚きを隠せなかった。
『大統領』と言われる大人物の前で敬語を忘れてしまうほどに。
「もう、絶滅したのではないのですか?」
絶滅、という言い方はよくないのは分かっていたが、このときそんなことを気にしていられなかった。
「彼らは、生きている」
そして、すべて教えてもらった。
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