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虹かけ晴れる日の前に 6

[381]  神様の親戚  2008-09-29投稿
俺と健太が外に出ると、外は雨だった…。


翔「どうしたんだよ!?雨降ってんじゃん!」

健太「悪い!それより沙衣が明香ちゃんをここで待ってたんだけどさぁ、なかなか明香ちゃんが来ないし電話しても繋がらなくて、家まで迎え行ったんだって。」


翔「だから何だよ!?」


健太「それでも家にいないから俺明香ちゃん探して来るって事!」

翔「で何で俺を?」

健太「皆に適当俺がいなくなる事ごまかしてって事!」

翔「は?」

健太「じゃあ行ってくるわ!!」


翔「ちょっ…」



(どういうことだよ…探す程の問題か?…)









俺はその時、明日香が亡くなった時の事を思い出した…。











(…でも明日香も突然…こんな日にいなくなって…)











俺は健太を追って行った…。









(あれ?…あいつどっち行った?)









何故か俺は今日初めて会った『明香ちゃん』を、『明日香』と重ねて探し始め…ある公園の前で止まる。





(そういえば…いつも学校の帰り道に雨降ると、公園で雨宿りしたっけ…って…何思い出してんだ?俺…)




振り返って戻ろうとした時


翔「あ!…」



明香ちゃんが大きな木の下で座っていた…。







(何でこんな所に?)







翔「……明香ちゃん?」


明香「……」


(あ!明香ちゃん喋れないんだった…)


翔「あ!ごめん!俺今日サークルに入った翔だけど、わかるかな?」


明香「………」




(え…震えてる?)




翔「…寒いの?」



明香は首をふった…



翔「何でそんな震えてるの?」




明香「……」








翔はよくわからなかったけれど…

とりあえず隣に座って、
着ていた上着を明香ちゃんに着せた…。




それからゆっくり、

健太に連絡を入れる…。






つづく

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