ロストクロニクル2―8
「あっ、あのおじいさんよ」
「おーい、じいさん何してんだー」
パールが老人に近づこうとした時だった。
「行っちゃ駄目だ!」
タクトが叫んだ。
「村長、大変です。また、あのローブの人物が現れたようです」
クォールマークの門番が慌てた様子で家の中に入ってきた。 「なんだと!何故だ」
「大広間の前で男性が、そして、別の場所で女性が切りつけられました」
「村でも多くの犠牲者が出たというのにまだ攻撃してくるか。今は何処に居るんだ!」
「分かりません。ですがこのままではこちらが一方的にやられるだけです」
「何か手を打たねば・・・だが、相手が姿を現さんことには手の打ちようが無い。なんて卑怯な奴だ」
「確かに、急襲の次は街の潜り込むとは・・・どうしようも無いですよね」
「どうすれば良いんだ、一体、どうすれば・・・」
「どうしたの?タクト、忘れたの?あのおじいさんはわたしたちと一緒に居たおじいさんよ」
老人はにっこり笑いながらこちらを向いた。
「おーい、じいさーん、此処は住人以外立ち入り禁止だぞー」
「いやー、すまんなー、そうとは知らずに・・・」
「それ以上近づくな!」
タクトは急にベルズ鉱石の剣を老人に向けた。
「なにしてるの!剣を下ろして!」
「本当にどうしたんだよタクト、何か気にさわることでもしたか?」
全員タクトの行動に動揺している。老人を除いては
「まだ分からないのか!この老人の正体が!」
「どうしたんじゃ、わしが何かしたかのー」
老人は妙に落ち着いた声色で聞いた。
「二人共、おかしいと思わないか?あー、もっと早く気付くべきだった」
ウェドも訳が分かってきた様だ。
「どういうこと?どうなってるの!」
「ぼくが怪しいと思ったのは孫からの手紙だ。よく足下はおろか、目の前人の顔もはっきり見えないような暗闇の中で、たった一枚の紙を見つけれましたね」
「何が言いたいの?」
「それに、どうしてあなたは村を襲ったのが17歳くらいだと分かったんですか。ローブで顔を隠していたのに」
タクトは続けた。
「それに自分の名前を忘れる程の記憶喪失でよくそんないろんなことを覚えていましたね・・・ローブを着ていて、フードで顔を隠す、もしかして記憶喪失のせいで忘れちゃったんですか?自分で村を襲ったってことを」
「おーい、じいさん何してんだー」
パールが老人に近づこうとした時だった。
「行っちゃ駄目だ!」
タクトが叫んだ。
「村長、大変です。また、あのローブの人物が現れたようです」
クォールマークの門番が慌てた様子で家の中に入ってきた。 「なんだと!何故だ」
「大広間の前で男性が、そして、別の場所で女性が切りつけられました」
「村でも多くの犠牲者が出たというのにまだ攻撃してくるか。今は何処に居るんだ!」
「分かりません。ですがこのままではこちらが一方的にやられるだけです」
「何か手を打たねば・・・だが、相手が姿を現さんことには手の打ちようが無い。なんて卑怯な奴だ」
「確かに、急襲の次は街の潜り込むとは・・・どうしようも無いですよね」
「どうすれば良いんだ、一体、どうすれば・・・」
「どうしたの?タクト、忘れたの?あのおじいさんはわたしたちと一緒に居たおじいさんよ」
老人はにっこり笑いながらこちらを向いた。
「おーい、じいさーん、此処は住人以外立ち入り禁止だぞー」
「いやー、すまんなー、そうとは知らずに・・・」
「それ以上近づくな!」
タクトは急にベルズ鉱石の剣を老人に向けた。
「なにしてるの!剣を下ろして!」
「本当にどうしたんだよタクト、何か気にさわることでもしたか?」
全員タクトの行動に動揺している。老人を除いては
「まだ分からないのか!この老人の正体が!」
「どうしたんじゃ、わしが何かしたかのー」
老人は妙に落ち着いた声色で聞いた。
「二人共、おかしいと思わないか?あー、もっと早く気付くべきだった」
ウェドも訳が分かってきた様だ。
「どういうこと?どうなってるの!」
「ぼくが怪しいと思ったのは孫からの手紙だ。よく足下はおろか、目の前人の顔もはっきり見えないような暗闇の中で、たった一枚の紙を見つけれましたね」
「何が言いたいの?」
「それに、どうしてあなたは村を襲ったのが17歳くらいだと分かったんですか。ローブで顔を隠していたのに」
タクトは続けた。
「それに自分の名前を忘れる程の記憶喪失でよくそんないろんなことを覚えていましたね・・・ローブを着ていて、フードで顔を隠す、もしかして記憶喪失のせいで忘れちゃったんですか?自分で村を襲ったってことを」
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