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ガンザンダン Bside 1

[485]  MR.T.S  2008-09-30投稿
Asideの前夜



とある豪邸。

そこでは盛大に酒を飲み交わす男達がいた。

ワイワイガヤガヤ

ゴージャスの一言で表せる装飾の中で大いに雑談を交わす男達。

「いやぁ、毎度毎度ありがとうございます」

「まあ金ならあるしな」

今までの会話文からはただの富豪と想像出来るが、彼らはそんなものではない。

「しかし一般人のお金でこんなことをするなんてどうでしょうね」

彼らは議員である。

国の行政を司る議員。彼らは国民からの金をつかって遊びほうけているのだ。

ワイワイガヤガヤ

それは今日も続く予定だ。

ワイワイガヤガヤ

しかし、それは一人の男によって阻止される結果となった。

ガチャ

「すみません」

唐突に扉が開かれ、外からはタキシード姿の男が入ってきた。

「皆様議員の方ですよね?」

その男には特に目立つ点がないものの、普通ならば誰だか聞くはずだ。しかし、彼らは大量に酒を飲んでいたためタキシードも交えて会話を始めようとした。

「ん?もしかして新しい議員か?」

「おいおい、そんなきちんとした格好じゃなくていいって」

「はっはっは、とりあえず飲め飲め」

暢気に酒をすすめる議員達。

彼らは気付かない。

ワイワイガヤガヤ

そして

シュッ、シュッ、シュッ

前にいた三人の首は床に転がった。

叫ぶ事も出来ずに。

バタバタと体が崩れ落ち、後ろにいた議員達はタキシード姿の男を凝視する。

タキシード姿の男の手には長めのナイフが握られていた。

「・・・・お前、何者だ?」

議員達が緊張する中、男はどこか愉しそうである。

「ん?俺か?」

そして名前を聞いた瞬間、議員達の時間は止まることとなった。

「新聞やなんかではダラードって呼ばれてる」

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