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新学期〜愛華島の神話〜

[412]  雷電χ  2008-09-30投稿
そして今は、こうして高校二年の二学期を迎えている…………。
「意地悪は無いだろ」
「だって意地悪じゃん」
「はいはいそーですねー」
俺は半分呆れ口調でそういった。
すると瑠璃は頬を膨らませてまた小さな声でうつむきながら「意地悪…」といった。
そんなことをしているうちにもう学校だ………学校の名前は愛華高等学校だ。
学校に着くと夏休み明けの始業式がある。
まぁそんなのはどーでもいいのでスルーだ。
教室に行くと朝のHRだ………
ちなみに俺と瑠璃は同じクラスである。
「風太〜会いたかっよ〜」
「止めないか気色悪い」
「つれねぇ〜なぁ………」
こいつは如月 月架髪は黒く瞳は赤いそして何かと五月蝿い俺の親友。
「悪かったな」
「して、瑠璃は〜?」
「席に座ってらぁ」
「サンキュ」
月架はそう言って瑠璃の所に走っていった。
しばらくして月架が帰って来た。
「フラれた〜」
「六十回目な」
どうやら告白してきたらしい…俺は面白がって月架がフラれる回数を数えている。
「もう諦めたら〜」
「ここで諦めたら男じゃねぇ」
これが月架の口癖「〜たら男じゃねぇ」である。
「じゃあ勝手にしろ」
「てか、お前も誰かコクってみ?絶対フラれるから」
その根拠は何処から………しかし考えてみれば俺はコクった試しがない。
なさそうな奴にコクるかな。
「委員長にコクってみるよ」
「好きなのか!」
「フラれるんだったら誰でもいいかな〜って思って」
「そうか、いってらっしゃ〜い」
月架はそういって手を振って見送った。
委員長こと速流 小波はクラス一の美人である。
髪は茶色のロングストレート瞳は同じく茶色である。そして俺は委員長の席についた。
「い。委員長……話がある……」
「何かな?風くん?」
委員長は首を傾げる。
「好き…です…つ、付き合ってください…」
「え、え〜と……よくわからないなぁ〜」
委員長はあははと笑いながらそういった。

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