最低な気持ち?
椿は昔から病弱で、その上、親は仕事仕事と構う事無く、椿は親も友もおらず、一人ずっと孤独の中にいた…
私の親は転勤し、私と蓮華だけが実家に残った。
蓮華は優しかったけど、蓮華を愛していた私は苦痛でしかた無った…
それから蓮華に彼女ができ…
私は孤独の闇に落ちた…
心は寒くずっと冷たく凍っていた…
入学式
桜が散る中
初めて椿を見た
目が一瞬合った時すぐに分かった…
あの人は私と同じだ…
椿の瞳の奥の孤独が伝わって来た…
それから椿と話せるようになり、仲が良くなるに連れて、心の穴は埋まった。
椿といれば私は孤独じゃなかった…
蓮華が彼女と幸せそうにしていても辛くなかった。
椿がいれば
さみしくなかった…
椿がいれば
それで良かった…
「鞠花ちゃん…」
「えっ…」
「こんにちは…今いい?」
買い物中、蓮華の彼女菫に声を掛けられた。
「ごめんね…実はちょっと後をつけちゃったの。蓮華とは…顔を会わせたく無いから…家から離れて声掛けようと思って…」
「……いいえ、構いません。…何か…御用でしたか…?」
菫は言いにくそうにし、鞠花に聞いた。
「…蓮華…どうしてる?」
「兄さん…?…ごめんなさい…私今家にあまり帰ってないんです。着替を取りに帰るだけで…兄さんとは最近顔を会わせてません…」
「そ…そう…」
菫が顔を曇らせ、見るからに何かあるように思える。
「何か…あったんですか…?」
「あっ…その…あのね…私…」
菫は言葉を詰まらせ、鞠花の顔を見ず言った。
「私…蓮華の子供身篭ったの…」
「えっ…」
「蓮華にはもう言ったの…でも…まだどうするか悩んでるみたいね。……蓮華の様子が…気になって…」
「本当に…?」
「?ええ…本当よ…」
鞠花の心の中で何かが崩れる音が聞え…
立っていられない程の衝撃が押し寄せた…
「………分かりました。蓮華…兄さんの様子…それと無く見て教えます」
「あ…ありがとう…鞠花ちゃん…」
椿も蓮華も
鞠花から離れていく
鞠花にはもう
すがるものが無かった…
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